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強さの定義  作者: 紫苑
10/10

契約解除

ども紫苑です。

今回はかなり短めです。

別に手を抜いたわけじゃないですよ?(ただ1週間後期末テストがあるんで)

2回目ですが手ェ抜いた訳じゃないです。


そんな筆者の10話目どぞ

神楽を持った瞬間、熱いやかんに触った時のように手を引っ込めた。

「熱ッ」

「なにこれ?」

「熱くて持てないんだけど?」

「どう言う事?」

せっかく意気込んだのに・・・・

「当たり前じゃ バカ、まだ契約の解除をしてないじゃろ。」

「マナがないなら、神楽が拒否するのは当然の事じゃ。」


「拒否ってまるで、神楽が生きてるみたいだね。」


「そうとってもらってかまわん。」

「神楽には、精霊が宿ってる。」


「ふ~ん」

ん?なんか聞き捨てならない事を言ったような?

「ねぇアトスさっき神楽に精霊が宿っているとか言わなかった?」

「それって冗談だよね?」


「冗談などではないわい。」

「お主にマナが戻って、神楽に触ったら、向こうから接触してくるじゃろ。」


「ホントに?」

「信じられない。」

「武器に精霊が宿るなんて・・・」

この武器は、やっぱりいろいろな常識をぶち壊してる。

「まぁ普通に考えたらあり得ないんじゃがな。」


「どんな人なの?」

僕はその精霊にけっこう興味があった。

いったいどんな精霊が宿っているのか。

「一言でいうと気難しい女じゃが、気に入った相手ならけっこう気さくに接してくれるはずじゃ。」

「手の甲にキスでもしてみたらどうじゃ?」


「えええ!!」

「そんな、僕絶対無理だよぉ。」

「僕、人見知りだから、女の人と喋るのも無理なのに手の甲にキスなんて無理無理。」


「大丈夫じゃ。」

「お主のナンパテクでなんとかなるはずじゃ!!」


「ぼ、僕はナンパしたことないよ。」


「まぁなんとかなるじゃろ。」


「ならないよ!!」

僕は盛大な突っ込みを入れた。

「はぁー」

「まったくもう。」

「ほんと計画性がないんだから」

僕は顔に手を押さえて、今日何度目かわからないため息を吐いた。




「冗談はさておき、そろそろ契約解除するぞ。」

うん。

ぼくは短くそう答えた。

アトスはうなずいた後、紫色の魔法陣を展開した。

そして、詠唱の言葉を紡ぎだした。

「太古の縁、我が盟約よ天音の奏宴に終焉を、終われ、かの者夢よ」

「我、盟約を破棄する者なり、束縛した魂、今、主のもとに帰れ」

「エネミケーション!!!」

詠唱が終わったアトスの体から赤色の光が出て、僕の体の中に入っていった。

その瞬間僕は、本来の力を取り戻した。

「ドクン、ドクン」

と心臓がいつもより速く鳴る。

体が軽い。

なんだこの感覚。

空いていたパズルのピースが今埋まったみたいな感じがする。

「これがマナなんだね。」


「そうじゃ。」

「どうじゃ?力を取り戻した感想は?」


「なんか体がポハポハしてる感じがするよ。」


「そうか。」

「その感覚に慣れるに時間が少しかかると思う。だから少し休め。」


「いやいいよ。」

「もう慣れたよ。」


「嘘をつけ。」

「普通の人間なら丸1日気絶しててもおかしいはずなんじゃぞ。」

「さっきは黙っておったが、この魔法もほとんど掛けのよな物だったんじゃ。」

「意識があるだけでも十分すごいんじゃ。」

「だから悪い事はいわん、少し休め。」


「アトス、僕を心配してくれて、ありがとう。」

「でも、すごく今、気分がいいんだ。」

「それに、早く蘭の所にいかなくちゃならないんだ。」

「お願いアトス。」

「僕に行かせて。」

僕はアトスの目をじっとみた。

・・・・・・・・

30秒ほど目を合わせていた。

僕が引かないとわかったのかアトスは

「ふぅぅぅぅぅう」

「勝手にしろ!!」

そう言ってそっぽ向いてしまった。

僕は苦笑し、

「ありがとう」

そう言って神楽を握った。

後ろからは

「気をつけるんじゃぞ。」

と言う声がきこえたので、

僕はまた苦笑し

「行ってきまーす」

そうつげて神楽を握って、この武器に宿っている精霊に心の中で話しかけた。


kannsouyorosikuonegaisimasu...


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