橋
掲載日:2025/11/27
私たちは、何をもって繋がっているのか。それを知りたい。
あなたに会いに行くために長い長い橋を渡る。
しかし、直ぐに吹雪で視界が霞み、橋はすっかり消えてしまう。
いつもこうだった。
ぼくとあなたを繋ぐもの、それが何か分からない。
何をもってぼくたちは繋がっているの?
ぼくは、雪が吹き荒ぶ中、途方に暮れる。
すると、ひとつの人影が近づいてきた。あなただった。
あなたはゆっくりとぼくに言った。
「私だって、あなたと何をもって繋がっているのかなんて分からない。
けど、繋がっているということは間違いないこと。
それが分かっていれば、互いに前に進むことでいつか、必ず会えるのよ。」
手を取り合う二人、そこには確かなぬくもりがあった。
川のせせらぎが聞こえてきた。
木々は、氷の葉を纏っていた。
遠くで鳥の群れが空を舞った。
途中で橋は見えなくなる。
橋の向こう側であなたに会うことはまだできない。
ただ、繋がっているのであれば、歩み寄って、橋の上で会えばいい。
そしていつか、ぼくとあなたを繋ぐものの正体、それが分かったとき、
繋がりの向こうで、あなたと会える。
繋がりのこちらで、あなたと会える。
ぼくは、またあなたに会う日を夢見て、橋を戻る。




