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貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら  作者: 普通


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【前編】仮想空間×海野彩葵

私は今日、初めてユウくんに会う。





それも二人きりで会える。


正直、いくらユウさんでも断られるんじゃないかと思っていたのに、聞いたら「いいですよ」と返信されてさすがに驚いた。




危機感がないわけじゃないとは思うけど、あんなにあっさり許されるとは思っていなかった。




VRゴーグルをして、仮想空間の中へと入って行く。アバターに関しては時間を取らないように先に作成しておいた。折角、ユウくんに会うんだし、少しくらい盛ろうかなぁとも考えたけど、いつかユウくんとリアルで会うことが出来た時に落差で失望されたくない。それなら最初からありのままの姿で会った方がいいはず。

容姿にすごく自信があるわけではない。でも、それなりに可愛いって言われてきた。ここは自分に自信を持つしかない。

これでユウくんから失望されたら諦めも付くし。


いや、失望されても私はユウくんを忘れることはできないかもしれない。それぐらい、ユウくんは私の心の中を侵食しているから。



―――――


仮想空間の中に入ると、中世のような街並みが目に入って来る。



「これが…五感全てを共有する……ってことか」



拳を握ったり、この世界の香りを嗅いでみたりして、やっぱり技術力の高さに驚く。もちろん、お知らせなどにも五感全てを共有できるサービスと言われていたものの、実際に体験してみるまでは半信半疑なところもあった。


でも、今みたいに体験すれば信じるしかない。




「い、いまは関心している場合じゃない」


私はコンソールを表示させ、そこからチャットの部分をタッチする。


やり取りができる人の名前が表示されているので、今度はユウくんのところを押す。





すると、今までのユウくんとのやり取りが全て表示される。最新のやり取りのところにはこの仮想空間で場所を示す番地がしっかりと書かれていた。




この仮想空間は思っていたよりも広い世界のため、約束をして会うのは難しい。そのためにこの世界には狭い区切りで番地が決められている。そうすることで待ち合わせなどができるようになっているらしい。


ユウくんを待たせるわけにいかないので、駆け足でその場所へと向かう。









場所に着いたものの、その場所にユウくんは見当たらなかった。


「あれ…先に来ていると思ったんだけど」



ユウくんを待っている時間も楽しいから別にいい。でも、何より心配してしまう。18禁と思われる行為に関しては厳しい処罰が待っているものの、抜け穴を探して何かしらの危害を加えてくる可能性は高い。





まだ男性がこの世界にいることはバレていない。だってバレたらもっと大きな騒ぎにもなっていると思うし、何よりニュースになっていてもおかしくない。





少しずつ不安を覚えていると急に背中の方から名前を呼ばれた。



振り返るとそこには白いフードを目深に被った人が立っていた。顔は見えないものの、直観でこの人が誰なのか分かった。




「そんな恰好してどうしたの、ユウくん?」



「よかったぁ…やっぱりあおいさんですよね」


そうか。私の顔はプロフィール写真で分かるけど、少しは加工しているし、確信が持てなかったのかも。



「あおいです。はじめまして」



「ユウです。こちらこそよろしくお願いします」


フードの目深に被っていても、ユウくんの可愛らしさは隠せていない。身長は私よりも高いのに、私が力一杯に抱きしめちゃったら崩れてしまいそう。



これが本当の男性なんだ。



初めて手の届く距離に男性がいる。



このまま抱きしめてしまいたいという気持ちが強くなるものの、もう少しの辛抱だと自分で自分を落ち着かせる。



「こんな格好ですいません」



「別に私は気にしませんよ。ユウさんのような男性が何も変装せずに歩いている方が問題です」


何も変装せず、そのままで歩いていたら絶対にヤバいことになっている。こんな子を襲わないなんてあり得ない。



「そうですかね。本当はフードを被らなくてもいい気はしていたんですけど、ある方から「しっかりと顔は隠した方がいい」と言われて」



「それは正しいと思います。もっと変装をしても良いと思いますし」


私の大事な人が他の人に襲われるのは絶対に嫌だし。いつでも私が側に居られるわけではないから。






しばらくやり取りを続けてから、私とユウくんは個人で話せる場所に向かうことにした。それなりのお金はするものの、私としてはユウくんと二人きりで邪魔がなく、話せる場所のためであればお金を惜しむ気はない。



それ以外にもギフトも数枚買った。これをユウくんが受け入れてくれるかは分からない。ダメであればそれでもいい。



だってユウくんは二人きりで会える場所に入ることは肯定してくれた。それだけでも今の私にとっては嬉しいし、満足。



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