表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら  作者: 普通


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/49

月森景都②

ボクは今まで男を知らなかった。



そして周りの子たちが「男に一生に一度は会ってみたい」とか「写真が手に入って自慰行為をしたよ」などの話もさほど興味がなかった。



なんでそこまで男を求めるのか分からなかった。必要ないとまでは言わないが、そこまで男が素晴らしいものだとは思わなかったというのが正直なところ。






でも、ちょっとだけその理由が今日、分かった気がする。


そう思ったのは、うちの大学にきた男。




たしか理事長の話だと…葉山くん。可愛かったし、なんか守ってあげたくなるような男の子だった。皆が「男と会いたい」とよく口にしている理由が少しだけ分かった気がする。確かにあんな子が毎日側に居てくれたら幸せではある。それにこの世界で女に近付こうとする男は本当に希少だ。



というか、葉山くん以外には現時点でボクは知らない。


それぐらいに珍しい。







そして人工授精を行って、子供を作ることはあっても男女で性行為をして作られることはない。なぜなら、男が女と触れ合ってそういう行為をしたがらないから。



こんなことを本人に言うことはないけど、葉山くんはそれすらも許容してくれそうなのが少し怖い。




――――――――




数週間経って、ボクはまた彼に会うことができた。




その時の彼の第一声の所為で今のボクは…葉山くんに支配されている。いつどんな時でもボクの頭の中には葉山くんがいて、それ以外のことを考えることができないぐらい。授業もバイトもテニスでさえも、集中できなくて最近は何一つ手に付かない日が増えてきた。




自分の行動や思考が他人に支配されている感覚はとても奇妙なのに、思っていたよりも心地よい。いつでも葉山くんが近くに居てくれるような気持ち。それだけで毎日が幸せでこれから先もその幸せが続くと考えるだけで…身震いがしてしまいそうなぐらい。



これから先も葉山くんが大学に来てくれる時は会うことができる。でも、現状はそれだけでそれ以上の関係でもない。噂が本当ならもう葉山くんに対して告白をした女の子もいたらしい。



葉山くんが大学に来たのは両手で数えられるぐらいだから、どんなに会っていてもそんなに多くない。それなのに告白に踏み込んだところは本当にすごいと思ってしまう。ボクは誰かを好きになるのも初めてだし、もしフラれたらこれから先どうすればいいのか分からない。





だってもう絶対に選ばれないかもしれない。葉山くんを近くで見ることができないし、葉山くんが他の女の子のことを好きになるところなんか見たくない。そこまで思考が進んでいる時点で自分ってこんなに愛が重いんだと改めて気付いた。





次に葉山くんが大学に来た時は…少しでも勇気を出して話し掛けてみようかな。



もっとお話をして、たくさん葉山くんのことを知りたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このジャンル好きなんで盛り上がってきて嬉しいです! 楽しく読ませていただいてます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ