ある日のやり取り(海野彩葵)
あおい『こんにちは』
ユウ『こんにちは』
あおい『今日はちょっと遠くまでドライブしたんです』
ユウ『羨ましいです。自分は車の運転とかできないので』
あおい『いつかユウさんとドライブとか出来たらいいですね。その時は私のオススメ スポットに連れて行ってあげますね』
ユウ『楽しみにしています』
あおい『ユウさんは海と山だったらどっちが好きですか?』
ユウ『僕は海が好きです。山も好きなんですけど、虫とかがあまり得意じゃないので』
あおい『じゃあ、一緒に行く時は海に決まりですね』
ユウ『あおいさんとドライブで海に行って、遊ぶなんて想像するだけで楽しそうです!』
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ユウ『テレビ番組とか見たりします?』
あおい『たまに見るぐらいですね。ユウさんはどうですか?』
ユウ『すごく見ているわけではないんですけど、ニュースとかは見るようにしています』
あおい『ニュースとかで気になるものとかってありました?』
ユウ『そうですね。今までアニメや漫画の世界でだけだったVRMMOがかなり現実味を帯びているらしくて、近々色んなソフトや必要な道具とかの発売が始まるみたいな話を聞いて、それは面白そうだと思いますね』
あおい『VRMMOは確かにちょうど今ですね。私もドライブ以外だと趣味でゲームとかもやったりするのでそのニュースを聞いた時から楽しみです』
ユウ『そうですよね。周りにゲームとかをする人がいないので、あおいさんみたいに同意してくれる人がいて、とっても嬉しいです』
あおい『私もです。ユウさんはかなりゲームをされる方なんですか?』
ユウ『ゲームが得意って言える程ではないですけど、それなりにやっている方だという自負はありますね』
あおい『じゃあ、会えたら一緒にゲームもしましょう!』
ユウ『誰かとゲームをするのは初めてなので、もしゲームが出来たら嬉し過ぎてプレイもままならないかもしれないです』
あおい『楽しみです!』
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あおい「ユウさんって録音機能があることって知っていますか?」
ユウ『録音機能ですか?ごめんなさい、勉強不足で分からないです』
あおい『いえ、知らなくて普通です。私はアプリを始める前に色々と調べたので』
ユウ『そうなんです。録音機能ってどんなものなんですか?』
あおい『録音機能というのは自分の声を録音してそれを相手に送ることができるサービスです。このアプリでは男性であれば金銭は掛からなくできます』
ユウ『音声でメッセージを送れるって感じのイメージで大丈夫なんですか?』
あおい『はい、それで大丈夫です』
ユウ『あおいさんは普通のメッセージよりも音声メッセージの方がいいですか?』
あおい『いえ、そんなことないです。私はユウさんとやり取りができるだけで幸せです』
ユウ『そう言ってくれるのはありがたいですけど、あおいさんが音声メッセージの方がいいのであればなるべく心掛けますよ』
あおい『本当に無理しなくて大丈夫です。私は今のままでいいんですけど、一つだけ音声メッセージで送って欲しいことがありまして』
ユウ『どんなことですか?』
あおい『…今日も一日頑張ってくださいって送ってもらえませんか?』
ユウ『いいですよ』
あおい『本当にいいんですか!?』
ユウ『大丈夫です。じゃあ送りますね』
その日、女性区域に住む一人の女性が失神して救急車で運ばれたらしい。




