ひのぼりにっき
XXXX年
真っ暗な部屋。空気がひどく冷たく、まるで息を吸うたびに喉の奥が凍るような感覚に襲われる。耳を澄ませても、何も聞こえないはずなのに、どこからか不安定な音が微かに響いてくる。
「こんにちは、私の名前はアグリー。」
その声が、何も見えない闇の中から、まるで直接耳の奥で囁かれるかのように響く。普通の声に聞こえるはずなのに、どこか不気味で、背筋がぞっとする。耳鳴りのように、その声が引き裂くように響いては消える。
「今から回析をする縺イ縺ョ縺シ繧翫↓縺」縺は蜀??夊?によって險倬鹸された縺ォ縺」縺です。」
意味不明な文字が、無意識のうちに頭の中に溶け込み、脳をかき乱す。理解できるはずがないのに、その文字たちはまるで生きているかのように動き、目の前に浮かぶ。体がひどく重くなり、息をするたびに胸が締め付けられるような感覚に陥る。
「この部屋は、もうすぐ全てを包み込む。私たちは、あなたを待っています。」
その声が、空間の隅々にまで広がっていく。空気が不自然に震え、耳の奥に何かが迫ってくる。まるで、何かが今、ほんの少しずつ動いているような、冷たい感触が背中を這い上がる。
「私の名前はアグリー。あなたを、私の世界へようこそ。」
その声が耳元で最後に響くと、まるで何もかもが一気に静止したような感覚に包まれる。何も見えない、何も聞こえない。ただ、自分の呼吸だけが耳元で鳴り響き、その音すらもどこか歪んでいるように感じる。息が止まりそうになり、心臓が高鳴り出す。
闇の中で、目の前に何かが近づいてくる。それが何かは分からない。けれど、確かに、何かがじわじわと迫ってきている。その感覚が、体を全身で感じさせる。重い、冷たい、そして不気味な静寂。
そのとき、何かが触れる。触れた瞬間、冷たい手が首元に絡みつく感覚がした。