寝起きの君と
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
書きたい話が三行で終わる癖をどうにかしたいです( ˙꒳˙ )
川の流れに身を任せ、ただ揺蕩う様に微睡んだ。一度起きて、二度寝をする、この時が一番心地よい時間だった。そしてゆったりと船を漕いでいると、その小川に沈める様に髪の隙間に水が入り込んで来た。この柔い世界から浮上してでも見たい光景はあるもので。
「あら。小川かと思ったわ〜」
「ん、起こしちまったか」
目が覚めると、添い寝相手が私の髪の間に手を入れて、流れに沿って撫でていた。その優しい眼差しにまた水中に潜りたくなる。それでもお話したくて無理矢理口を開けば、口に出るのは他愛のない話だった。
「キザな男の人ってね〜、とっても書きにくいの〜。書いてるうちにとっても恥ずかしくなって、結局全く別の個性像になってしまうのよ」
「……?」
夢見るのは偶目に入った乙女ゲームの攻略キャラクターだった。普段は乙女ゲームなんて全く手を付けたことは無い。けれども公式サイトの中心を陣取るあの顏が、どうしても貴方と重なって、ついつい手を伸ばしてしまった。
実際乙女ゲームの中でお話を続けても、言葉使いや仕草が本当に貴方の様で、思わずモデルになったのかと思ってしまった。
「乙女ゲームをやってる時には、本当に貴方のようで大好きなのだけど……」
多分、伝えたい事は全て伝えた。そうして気が緩んでしまったせいか、また小川の中へ沈んで行く。
「……」
俺に髪を撫でられながら二度目の眠りに着いた女は、赤ん坊のような顔で天を仰ぐ。
思う事は色々ある。ふわふわした性格に反し、割と容赦のない執筆を行う事。デートに行く時は必ず小川のせせらぎを聞いて、寄り添い合った事。そして何より、俺をそっちのけで何故か恋愛ゲームなるものに手を出した事。まぁでも、幸せそうならば、何か言うのは野暮と言うものだろう。
「お前、俺の事キザだと思ってたのか……」
まぁ、そう思われるのなら、目覚めのキスをしても構わねぇよな?
オマケ
「あら、目覚めのキスなんて。御伽噺でしか見た事ないわ」
「キザっつったからな」
キザなキャラを書きたいと思いながらも、盛りに盛りまくった結果、『なんか違くね( ˙-˙ )』となる事が多いです。
私が書く男性キャラに王道が少ないのはこのせいです。
キザなキャラは恥ずかしくなってしまう(´× ×`)
故、乙女ゲームの主役級キャラは少ないと思います。
んな話は置いといて、久方ぶりにベッタベタなお話書きました。
最近の流行りは教訓になりそうな話だと思っています
※脳汁出るほど絞っても、出ない時は出ないので本日は小休止です( ・∇・)