表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/137

職業と運

「さて、と」

 争いを避けるためになるべく同じ場所を避け、オーガは左、シャトーは中央、俺は左側に陣取った。探知系の魔術は全員の合意の下で使うこととなり、パワー以外は平等になった。すぐ近くにはガンガンと掘り進めるオーガ、勘に任せて部分的に掘るシャトーがいる。

 パワーの面を補うために術の使用は一つまで許された。あとはどれを使うかだな。なにか力を上げる術は持っていただろうか。

 


 ....ないな。ここにきてから大分攻撃系の術を覚えたが、元々俺は医者だ。回復と状態異常に降っていたから体力増強などというものは持っていないな。これはどうするべきだ?


「なにか......あ」

 しばらく考え、俺はあるものの存在を思い出した。あまり効果があるとは言えないが、使えるものが一つあるな。



「......『鎧騎士の拳』」

 俺が持っている数少ない攻撃補助系統の魔術。薬草を取りに行ったときに偶然ダンジョンに入ってしまった時の物だ。あの時は状態異常系でじわじわ削っていったんだったな。....今はそんなことしなくてもよさそうだが。


 2人に遅れを取らないようにバフをかけ終わった俺も岩場に向かってツルハシを振り下ろした。


 ガン!と鈍い音を立て、岩が少し砕けた。まあ、いい感じではないか?続けてツルハシを振ると、少しずつではあるが、表面の岩が砕けていく。

 あまり人間は来ていないと聞くから、確率的には高いのだろう。

 

 


運だけは異次元の生命体(あの二人)には勝ちたいものだ。そう思いながら俺は一心不乱にツルハシを振った。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ