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乙女の断罪 肆


「お疲れさまでした、エミリア王女。お見事でしたよ」


 医務長が連行され、会議室から出た先の廊下でサランディアがエミリアに声をかけた。 


「まあ、ね。......でも、あなたがいなかったら言い逃れされてたかもしれないわ。サランディア、どうもありがとう。」


 エミリアはサランディアに頭を下げた。


「貴女のその王族らしからぬ謙虚さ、感服いたします」


 サランディアも一礼し、それでは、とエミリアに言った。


「もうお少しお話を続けたいのですが....(わたくし)何分野暮用がございまして。暫くの間王宮を離れなくてはならないのでございます。ですから詳しいお話はまたの折りに」


「......あの、差支え無ければどこに行かれるか聞いてもよろしくて?」


 すごい魔法が使える得体のしれない魔術師。その言葉だけでエミリアの好奇心は十分刺激された。


「ああ。『龍の森』でございます。先日帰還した討伐部隊の事はご存知でしょう?王宮の最高クラスの部隊を以てしても倒せなかった例のドラゴンを探してこい、そしてできれば始末しろ、というのが私に与えられた命令でございます。できれば今回の会議で決められた国軍の編成の前に、とのことですので早く出立したほうが良いと思いまして」


サランディアのことを少しすごい魔術師程度にしか認識していなかったエミリアは当然驚いた。


「あのガルーンでも倒せなかった龍を?.......貴方って一体何者なの?」


 エミリアの問いかけにサランディアは笑って答えた。




「私はオルシア王国魔術師団名誉団員のサランディア・クルス。通り名は『死の讃美歌』でございます。」


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