シナリオ
なお、本シナリオは銀髪の者、若しくは蒼い瞳を持つ者、或いは美しい容姿をした者(app15以上)が一人はいなければ話にならない。
## 1 導入
舞台は現代日本のとある村。そこは存在すら最近まで知られず、地図に載っていない、文明の波に侵食されていない場所である。発見したのは旅の二人組。そのうちの一人の情報で、その村の存在が知られた。
探索者は依頼主から、村の調査を依頼される。依頼主はどこか胡散臭い京都弁の占星術師。心理ロールを振っても良いが、分かることはないだろう。
【依頼主から得られる情報】
・村の名前は定まっておらず、龍神ノ村と呼ばれている。日本の山奥にあり、電波は勿論通じない。
・日本国憲法が適用されていないようだが、治安は悪くない。
・二人組のうちの一人がまだ村から戻らないらしい。写真を渡すから、その者のことを調べて来てくれ。
・武器は、必要ならば貸そう。ただ、取り上げられるかもしれないから隠しやすい小型の物を貸す。
・村に行くには歩くしかない。途中までは道案内をする。
・帰る時は信号銃を打ち上げてくれ。その日の内に迎えに行く。
・勿論報酬は言い値で払おう。
【貸してくれる武器】
拳銃(2d6)
短剣(2d6)
## 2 水神と巫子
山奥にある村なので、村付近に着く頃には日が暮れかかっているだろう。山を歩いている最中、聞き耳ロールに成功すれば、探索者は何かが近づいて来る音に気付くことが出来る。失敗しても、目星ロールで成功すれば、なにかの獣が近づいている事に気付くことが出来る。さらに生物学ロールに成功すれば、その獣が絶滅したはずのニホンオオカミの群れだと知ることが出来る。全員が目星を振り、ロールに成功すれば、群は1d6+2頭の狼で形成されていると判る。ここで戦闘が開始される。さっき、聞き耳、若しくは目星ロールを失敗した探索者は、1ターンだけ回避値が−10される。全ての狼を追い払うと、銀の髪に青い瞳の青年が現れる。
「お前達は誰だ?何故ここに来た?早々に去れ。ここにいて、碌なことはない」
強制的に戦闘が開始されるが、自身のターンで説得ロールを行う事が可能。説得ロールに成功し、かつ男性の説得耐性が失敗すれば、戦闘は終了。なお、男性に一度でも攻撃を当てられれば戦闘は終了する。
「己れに傷をつけたか……。もしかすれば、お前達ならば、彼奴を……」/「その話術は稀代のものだ。お前達ならば、彼奴を説得できるかもしれん」
「付いて来い。お前達の目的は、この村なのだろう?」
探索者達は男性に村に案内される。村の医療レベルはそれなりに高く、薬草の知識は豊富。電気、ガス、水道は、当然ながらない。探索者達は村人から熱烈な歓迎を受け、湖の辺りにある神殿に通される。目星ロールで成功すれば、村人の皆が青い勾玉を持っている事に気付く。なお、神殿に入る際、決まりだからと武器、又は武器になり得る物は没収されている。しかし、服や身体に仕込んだ武器は見つからないかもしれない。(隠すロール)
【神殿で得られる情報】
・ここでは、水神様をお祀りしている
・かつて、水神様は神殿の隣の湖に住んでいらっしゃった
・神殿内での殺生は固く禁じられている
・ここは子供が入ってはいけない場所
・ここにいる唯一の子供とは、その子供から話しかけられない限り話してはいけない
・この村の最高権力者は水神様で、それに次ぐのが巫子様
・毎年祭が開かれ、今年は明日に開かれる予定
・大昔、この村は疫病が蔓延し、日照りも酷かったが、水神様が大雨を降らせて助けてくださった(この情報は、村人に対して信用、または言いくるめロールに成功しなければ得られない)
探索者には、一人に一部屋が宛てがわれる(部屋名・春雨・五月雨・秋雨・時雨・風花)。なお、二人一部屋でも構わない。それぞれの部屋で目星ロールをする。春雨の部屋には龍の絵がかかっている。ロール成功で、その龍の角が水神のものに似ていることに気がつく。五月雨の部屋には水神が雨を降らせている絵がかかっている。ロール成功で、水神の足元に何かが描き足されていることに気がつく。クリティカルで、描き足されたものは人の形をしていると気がつく。秋雨の部屋では、ロール成功で幼い少年が湖の祭壇に立っている絵の裏に紙切れが挟まっているのに気がつく。その紙切れには赤いインクで荒々しく『赦サナイ』と書かれている。クリティカルで、そのインクが本物の血液と気がつく(SANC0/1d3)。時雨の部屋には絵がかかっておらず、本で一杯になった本棚が設置されている。図書館ロール成功で手書きらしい本を見つけ、目星ロール成功で、どうやら村の伝承に近いものらしいと気がつく。中を開くが達筆の草書体で、時間をかけなければ読めないだろう。風花の部屋には、誰かの忘れ物なのか、手帳が布団と壁の隙間に挟まっている。かなり古い物である。どうやら日本語でないらしく、読むことができない。知識ロール成功で、それがドイツ語であることがわかる。ドイツ語技能ロールに成功すれば読むことが出来るが、探索者の中にドイツ語技能を持った者がいないならば、日本語にしてもいい。
【手帳の内容】
20××年×月×日
占星術師が言っていた村に辿り着いた。
村人は皆私達に良くしてくれる。
しかし、同行者にはあまり良い顔をしていないらしい。
彼奴と私の違いは、なんだ?
20××年×月×日
巫子が、私に会いに来た。
銀に蒼の、美しい青年だ。
この村を出るつもりはないのかと尋ねてきた。
私は、祭祀までは出ないと答えた。
巫子は一瞬だけ焦ったような顔をした。
何故だったのか。
20××年×月×日
今日は祭祀の日だ。
この村では、月に一度祭祀を行なっているらしい。
巫子が私を呼んでいる。
行かなければ。
(ここから後のページは白紙である。忘れ物なのだから、当然だろう)
夕飯時になると、探索者達の為に宴が開かれる。出てくる食事は野菜や魚が多く、いかにもな和食。料理も、振舞われる酒も、とても美味しい。もし毒を疑うのならば、説得、若しくは言いくるめで村人に食べさせる、若しくは食べて貰えばいい。毒はどの料理にも入っていない。
宴も終盤に差し掛かると、白い襦袢に青い袴をつけ、華やかな、しかし派手ではない化粧を施された巫子が広間に入ってくる。村人達は皆一斉に巫子に頭を下げる。探索者は村人たちに倣って頭を下げても良いし、下げなくてもいい。後々判ることだが、聞き耳ロールをし、成功すれば、その巫子がさっき自分達を襲った青年だと気付く。巫子は上座の傍らに座ると、丁重に頭を下げる。ここでは、探索者も頭を下げるよう村人達に促される。
全員が頭を下げると、誰かが上座に座る気配を感じる。巫子が頭をあげるよう指示を出し、探索者達も頭をあげる。上座に座っているのは、青い髪と蒼い瞳をした一人の男性。彼には角があり、白目は黒く、肌に鱗が這っている。どう見ても人間ではないその姿に、探索者達はショックを受ける(SANC0/1)。村人たちは、探索者達に彼が水神様だと教える。水神は膝に銀の髪に青い瞳の小さな男の子を座らせ、舐めるように探索者達を見つめている。そのうちの何人かをじっと見つめたように感じ、幸運ロールに成功すれば、誰が見つめられていたのかが判る(銀髪の者、蒼い瞳の者、app15以上の者)。
その後、巫子が神楽を舞い始める。舞が終わると宴は御開きとなり、探索者達は村人にもう遅いからと寝るように促される。夜に行動する事も可能だが、幸運に失敗すれば巫子に見つかり、睡眠薬を飲まされ次の日の朝の行動が出来なくなる。
夜のうちに神殿を探索すると、巫子の部屋に辿り着く。幸運ロールに成功すると、その場に水神と一緒にいた子供がいることにしても良い。目星ロールに成功すると、巫子の部屋の机の上に、本が乗っているのに気付く。聞き耳ロール成功で部屋に近づいてくる足音が聞こえることに気がつく。早々に退散することに決め、誰に見つかる事もなく部屋に戻ることができる。聞き耳ロールに失敗すると、巫子が部屋に戻ってくる前に逃げる事が出来なくなる。隠れるロールに成功すれば、物陰に隠れて逃げる事が可能になるが、失敗すれば巫子にバレ、無理矢理睡眠薬を飲まされることになる。次の日の朝の行動が出来なくなる。また、巫子の部屋にあった本を手に入れることは出来なくなる。
「ここで何をしている?早く部屋に戻れ。水神に連れ去られるぞ」
## 3 本
起きてから外に出ると、弓の音が聞こえるのに気付く(ロール必要なし)。そちらに向かうと、青年が昨日の黒装束で弓の練習をしているところに出くわす。話しかけると、「昨日の巫子は己れだ」「己れの名は水面」「村人の前では、特に水神の前では己れの名は呼ぶな、巫子と呼べ」などと言われ、最後に、昨日の夜に見つけた情報を共有すれば良い、と促される。心理学ロール成功かつ水面の心理学耐性ロール失敗で、巫子には何かの計画があることがわかるが、何かはわからない。
探索者達は誰か一人の部屋で、情報を共有し、本の解読をすることに決める。解読に4時間かかるが、日本語、歴史に成功するごとに1時間短くなる。目星ロールに成功すれば、この本は四年ほど前に書かれた、比較的新しい本だと判る。
【本の内容】
村人の誰も知らぬが、しかし、忘れてはならぬ歴史を、ここに書き留めておく。
何百年前の話であっただろうか。その頃、この村には神殿などなく、今のような巫子も居なかった。その頃の巫子は生贄を意味していた。村人は水神への捧げ物として巫子を湖に沈めた。死に物狂いで戻って来た者は、災厄として殺された。それが当たり前の村であった。
とある年の話だ。とある少年が巫子となり、例に違わず沈められた。その年、*偶然にも*村は日照りによる大飢饉が起き、疫病が蔓延した。村を助けようと薬学の知識を得ていた彼は神の御元を離れ、地上に戻る。そんな彼を、村人は殺した。村人は、彼の身体を引き裂き、肉の一片まで踏み潰した。それを知った水神は、怒りに任せて雨を降らせた。村を流し、地形を変え、それでも水神の怒りは解けなかった。
数十年後、水神は村人の前に姿を現した。銀と蒼の幼い少年を連れて。水神の目的は───(ここから先は破り取られている)。
ここで、巫子が部屋に訪れる。彼が言うには、自由に村を散策して来いとのこと。探索者達は巫子の圧を背中に感じつつ、外に出ることに決める。外に出ると子供達が寄って来る。子供達は知っていることは何でも話してくれる。
【子供達から得られる情報】
・子供は神殿の中に入れない。旅人か、大人のみが入ることが出来る。理由は、水神様が子供を嫌うから。
・この村で、黒髪黒目以外が生まれることはほとんどない。黒以外の色で生まれたのは、巫子様くらい。
・(前に来た旅人の写真を見せた場合)知っている。しかし、いつの間にかいなくなった。
## 4 洞窟
子供達は、彼らの遊び場である洞窟に探索者達を案内する。ラスボスはおらず、あまり深くない。その中に入るかどうかは自由。入らなかった場合、エンディングはメリバ1にはならない。
洞窟の中は真っ暗。目星に成功すれば、松明と火打ち石が落ちていることに気が付く。知識ロール成功で、それらを使って明かりを確保する。失敗し、松明を見つけられなければ、目を使う技能値に−10の補正をかける。ここで、地質学ロールを振ることができる。成功で、この洞窟はずいぶん昔から、数百年前から存在するようだと気付く。目星ロール成功で、壁に絵が描かれているのがわかる。一枚目は、村人が日照りに苦しんでいる絵。二枚目は、水神が雨を降らせている絵。三枚目は、人間が湖の祭壇に立っている絵。四枚目は、川が氾濫し、湖が溢れているところを洞窟から見ている村人の絵。もう一度地質学を振り、成功で、隠し扉を見つけることが出来る。隠し扉の中には、大量のバラバラになった遺体や人骨が転がっている。SANC1/1d3
目星ロール成功で、比較的新しい遺体が、探索者達に捜索を依頼された旅人だと気付く。目星ロール成功で、その旅人の遺体は四肢のうちで唯一残った右手に固く何かを握りしめていることに気付く。それを取り出すと、本のとある一ページだとわかる。所々赤黒いもので汚れたそのページは達筆の草書で書かれていて、時間をかけなければ読めないだろう。これ以上の収穫は無いので、洞窟を出ることに決めた。
洞窟を出ると、花を持った巫子が外で待っている。「何か良いものはあったか?」と聞かれるが、素直に答えても嘘をついても構わない。なお、弓矢を持った巫子に阻まれるため、逃亡は不可能。
【ページの内容】
失った巫子を再び取り戻すことである。水神は巫子の身体を掻き集め、組み直した。しかし、やはり足りない部分が出てくる。それを、巫子に似た容姿の者から奪うのである。銀髪の者、蒼い瞳の者、そして、容姿が美しい者は、月が満ちる夜に、殺されるだろう。巫子を蘇らせる為に。
## 5 祭祀
その夜、祭祀が行われる。探索者の中の数人は巫子に呼ばれ、村人達に別室に連れていかれる。抵抗しても良いが、村人達が総出で取り押さえにかかるので、無謀な試みとなるだろう。
【贄】
美しい着物に着替えさせられ、湖に造られた祭壇に立たされる。なにかの儀式が行われ、贄に選ばれた探索者は全員湖に突き落とされる。しかし、直ぐに水神が彼らを掬う為、体力の増減はなし。
水神は、彼らを実験室のような場所に監禁する。そこでは大量の人間の身体のパーツが水球の中に漂っていて、部屋の中心には、大部分が欠けた人間のような物が水球の中に浮かんでいる。SANC(1/1d6)。その物体に対して目星を振ると、成功でその物は水面に似ていると気がつく。このロールをした者は、追加でSANC(1/1d6)。水神はどこかへ行ってしまう。その間に逃げようとするのも可能だが、扉は開かず、鍵穴もなく、窓もない為脱出は不可能。どうしようもない状況に、探索者のSAN値は1ターンごとに0/1d2減っていく。ターンごとに探索が出来る。
連れて行かれなかった者は、巫子にとある部屋に案内される。
巫子が案内するのは実験室のような部屋。そこには水球がたくさん浮かんでおり、その中には大量の人間の身体のパーツが漂っていて、部屋の中央には大部分が欠けた人間のような物が水球の中に浮かんでいる。SANC(1/1d6)。その物体に対して目星を振ると、成功でその物は、水神の側にいた子供、水面に似ていると気がつく。このロールをした者は、追加でSANC(1/1d6)。
「水神の目的は、これだ。部屋の中央のあれが見えるか?水神はあの欠けた死体を、人間の身体を繋ぎ合わせて蘇らせようとしているのだ。この数百年で、一体何人が犠牲になったことか。己れに傷を付けた/己れを説得したお前達ならば、きっと、水神を止められる」
巫子は、鈴を取り出す。
「一つ、頼みがある。命の保証は出来ない頼みなのだが、受けてくれるか?受けてくれるならば、これを受け取ってくれ」
探索者達は、これを拒否することが可能。
【拒否】
「……そうか。ならば、去ることだな」
巫子は鈴をしまって何処かへ行ってしまい、探索者達は取り残される。探索者達は連れて行かれた仲間を探しても良い。部屋でロールを行った、若しくは洞窟の壁画を発見していれば、アイデアロール成功で、連れて行かれた人達は絵に描かれていた祭壇にいるのではないかと気付くことが出来る。失敗すれば、心当たりがないため、闇雲に探すことになる。やがて山の中で遭難し、信号銃を打ち上げざるを得なくなるだろう。探索者達は信号銃を打ち上げ、村を後にした。政府は探索者達の情報を基に、後日、改めて村を登録する為に動くだろう。しかし、何年経っても、連れ去られたかつての仲間の消息は掴めないままだ。まだあの村に閉じ込められているのか、それとも、あの死体と繋がれ、継ぎ接ぎになって生きているのか。真相は、闇に覆われたままだろう。【バッドエンド】
ロール成功で、そこに向かうが、村人達に止められる。それでも無理矢理行こうとするならば、戦闘が開始される。
勝利すれば、祭壇に辿り着ける。しかし、既に祭壇には誰もおらず、鏡のような水面が静かに満月を映しているばかりである。仲間達はどこへ行ったのか、生きているのか、死んでいるのか、何もわからない。巫子の助けを失った探索者達には、もう仲間を探す術も無い。村を出る他ないだろう。探索者達は信号銃を打ち上げ、村を後にした。政府は探索者達の情報を基に、後日、改めて村を登録する為に動くだろう。しかし、何年経っても、連れ去られたかつての仲間の消息は掴めないままだ。まだあの村に閉じ込められているのか、それとも、あの死体と繋がれ、継ぎ接ぎになって生きているのだろうか。真相は、闇に覆われたままだろう。
敗北すれば、生き残った者は神殿に連れて帰られる。牢に監禁され、二度と村の外に出る事は叶わないだろう。数年後、水面が探索者達の前に現れる。
「あなた達のお友達の身体は、僕に合わなかったみたいなんだ」
そう言い残し、少年は去って行った。抱えていた銀の髪/蒼い目玉/人間の頭部を牢の中に放って。SAN値C
【了承】
巫子は鈴を探索者のうちの一人に渡す。
「お前達に頼みたいのは、あの、水神と一緒にいる子供が持っている、蒼い勾玉を奪って来ることだ。水神に見つからないように気を付けろ。己れは、連れて行かれた奴らを連れ出して来よう。鈴の音を頼りに、合流させる。それまでに、勾玉を奪え」
巫子の信頼度が一定以上に達している場合
「……そうだ、その鈴、呪いを破る力もある。何かあったら、その鈴を呪いの内部に直接ねじ込むことだな」
巫子は何処かへ走って行く。ここで、探索者達はアイデアロールを振る。成功で、あの子供は巫女の部屋に居るのではないかと思い付く。失敗すれば、闇雲に探すことになり、アイデアロール成功までターンを消費してしまう。水神が彼らの動向に勘付くのは、いまから2d10+5ターン後である。
子供を見つけると、彼は笑いながら、「どうしたの?」と尋ねてくる。勾玉を渡すよう説得させても良い。しかし、説得は出来ないだろう。「水神様に渡すなって言われてるんだ」の一点張り。ターンを消費するだけである。
彼は逃げ始める。dex対抗。途中、子供は隠れたりしても良い。隠れるロールが成功した場合、探索者は目星ロール、または聞き耳ロールを振る。成功すれば子供を見つけられるが、失敗すれば見失う。目星ロールが成功するまで、ターンが消費される。再びdex対抗。
捕まえると、子供は抵抗するだろう。str対抗。成功で、勾玉を奪うことに成功する。勾玉を失った子供は、器を失った水のようにどろどろと溶け始める。SAN値C1/1d3。みるみるうちに床に水溜りが生まれる。捕まえたのが鈴を持った探索者でないのならば、その水溜りは突然動き、勾玉を持った探索者の気道を塞ぐ。対策がわからないのならば、巫子が到着するまでその探索者は溺れたままである。
【贄】
1d3ターン後、外から声がかかる。聞き耳ロール成功で、その声の主は巫子で、「離れろ」と言われていることがわかる。その通りに離れると、轟音がして扉が吹き飛んだ。どうやら、巫子が扉を蹴破ったらしい。聞き耳に失敗した場合は、回避を振る。成功すれば扉のダイレクトアタックを避けられるが、失敗すれば直撃し、体力が1d3減ってしまう。その場合、巫子は応急手当を試みても良いだろう。
「水の中に浮かんでいるあの身体の一部は、お前達のような旅人のものだった。ああなりたくないなら、早くここから逃げろ。神殿の中で、鈴の音が聞こえるだろう。人払いはしてある。合流し、皆で外へ出るが良い」
「己れは、少し細工をしてから合流する」
巫子とは別行動となる。探索者は聞き耳ロールに三回成功する事で、ほかの探索者と合流することができる。
合流すると、水神と鉢合わせる。探索者が持つ勾玉を見た彼は顔色を変え、勾玉を返すよう迫る。
「その勾玉を渡せ!それは私のものだ!」
探索者はそれを渡してはならない。
「返さないと言うのならば、力づくでも返してもらう」
戦闘が開始される。
巫子が来るまで耐えきれば勝利。
ラスト
雨は更に強くなる。湖の水位はあっという間に上がり、川の水が溢れ始める。直ぐに避難しなければ、流されてしまう。
# シナリオ
メリバ
探索者達は逃げ果せることが出来、水面の悲願は達成される。巫子は水神と共に命を落とし、村は大雨によって跡形もなく流される。
洞窟に避難した際、洞察ロール成功で、巫子がこちらを振り返り、微笑んでいるのがチラリと見える。その後、白い巫子服を着た彼は、自ら水の中に飛び込んだ。
【条件】
本の発見若しくは巫子の正体に気付く
洞窟のロール成功
巫子に協力
水面を捕らえる
メリバ2
巫子の悲願は達成される。巫子は水神と共に命を落とし、村は大雨によって跡形もなく流される。探索者達は逃げ道が判らず、水泳ロール(技能値−10)に成功しなければ溺れ死んでしまう。
【条件】
本の発見若しくは巫子の正体に気付く
洞窟のロール失敗
巫子に協力
水面を捕らえる
ハピエン
探索者達が、水神に巫子がかつての贄で、彼が取り戻そうとしていた水面だと伝える。探索者達の仲介によって水面と水神は和解し、村は政府によって登録される。行方不明になっていた旅人の事も報告する。このエンドに達するには、全てのロールに成功し、なおかつRPが重要となる。
【条件】
本の発見若しくは巫子の正体に気付く
絵の秘密を見つける
行方不明の旅人を見つける
水神との戦闘時、攻撃を一切行わず説得のみを振り続ける(一人だけでも可)
水面を捕らえる
巫子の計画を途中で暴く
バドエン
巫子の計画は頓挫し、水神や村人達によって巫子は殺される。協力者である探索者達は村から逃げる事叶わず(何人かは逃げられるかもしれないが、逃げた者は1d6ヶ月間、罪悪感と巫子が殺された時の光景を何度も思い出し、SAN値が1d10減っていく)。銀髪若しくは蒼目或いはapp15以上の探索者は皆水神に捕まり、絶対に逃げられず、水神への生贄として殺される。村の歴史はまた繰り返される。
【条件】
本の未発見
洞窟の地質学ロール失敗
水神との戦闘に敗北若しくは水面を取り逃がす
水神
水 2d6+1
70
体術 1d6
70
dex12
説得対抗 80
巫子が来るまで耐えればおけ
ターンはじめにダイス
25以下に人数の数だけ成功で