表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/8

天職への覚醒と初めての戦い~あるいは食い物の恨みについて~

思考停止して読めるゆるゆる系を書いてみたくなったんや…!

どうも。

テンプレ的な経緯を経て異世界に転生した元アラフォーです。

ちなみに独身彼女なし。

食べ歩きと、その中でみつけた料理を自炊で再現するのがささやかな趣味でした。


でもこれがなかなか難しい!

ある程度は再現できるんですけどやっぱり味付けの塩梅とかブレやすいし、何より調味料がね…。

多国籍系の料理だと調味料が揃わなかったり、揃っても使い切れずに消費期限切れになったり。


…豆板醤さんニョクマムさんごめんなさい…!


そんな悩みを抱えてたせいなのか、はたまた冷蔵庫の中で使われずに朽ちていった調味料達の祟りなのか。

先ほど受けた5歳の「祝福の儀」で得た天職がこちら!


じゃじゃん!


「あじつけますたー」!!


ちなみにスキルは「調味料支配」と「栄養支配」。

自由自在に調味料を生み出し、消し去る事ができる能力と食材の栄養素を鑑定、操作できる能力だそうです。

これで味付けと栄養バランスの調整はばっちりだ、やったね!!


…うん、いや嬉しいんですよ?

何気にこの世界、「良くあるナーロッパ系異世界」なんで物流とか微妙だし。

ここ山奥の村だから塩とかくっそ高いし。

食材の種類もすっごい少ないし。

でもさぁ…やっぱり俺つえーにも憧れがあったわけですよ。

この天職だと無理ぽだけど。

と、若干落ち込みつつ帰宅。


ちなみに天職とは5歳の誕生日に教会で受ける「祝福の儀」で神様から授かるものだとか。

その人の才能を神様が掘り起こして目覚めさせてくれる有難い儀式です。

5歳で将来が決めつけられるような感じがしてちょっともにょる部分もありますが、なんせモンスターやなんかが蔓延る物騒な世界な上、教育についての施策なんかも微妙な所。

ほっとくと眠ったまま大量の才能が消え去るどころか命までぽこぽこ消えていくので神様の慈悲でこうなったとのこと。


まぁ実際天職が魔法使いだからって剣を覚えることが出来ないわけじゃないので、そこは努力次第。

あくまでボーナスで最短ルートのジョブツリー一つ解放しときますよってな所です。


語った所でさて帰宅。


家族に天職について話すと割と微妙な顔された。

まぁ食いっぱぐれはなさそうだってことで納得したみたいだけど。

でもだからって天職を得たお祝いパーティの料理(つっても普段より一品多くて卵と肉がちょっぴりつく程度)を何故自分で作らにゃならん。


解せぬ。





あ、5年ぶりのお味噌汁と甘めの卵焼き、大変美味しゅうございました。




まぁ家族はめっちゃ喜んで…と言うか引くほど夢中でかっ喰らってくれたんで料理人を目指すのも良しか、とちょっと気分が上向きに…おい妹!それ兄ちゃんが大事にとっておいた卵焼き…!!


「にぃにのものはめーのモノ!」


と、両親プラス妹とボクの4人家族のはずなのに、某大家族並みの仁義なき争奪戦を繰り広げて疲れたので今日は就寝、おやすみなさい。


…妹よ、卵焼きの恨みは忘れんぞ。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ