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苺のショートケーキ  作者: 松村かれん
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彼と

 弘樹の家にて。「一緒にシャワー浴びよ。」と雪夜が言ったので今浴室に二人きりでいる。「お前の体、俺が洗う。」弘樹がそう言って雪夜の体を洗っている。もちろん、普段他の人が触れてはいけない部分も。すると、弘樹が雪夜に抱き着いた。そんな弘樹の頭を雪夜がポンポンする。そうこうしているうちにお互いの体を洗い終わった二人は弘樹の部屋へ向かった。                                                                          弘樹が雪夜をベッドに押し倒す。体が触れ合う。弘樹が雪夜に深いキスをする。濡れた髪がお互いの顔に触れる。その時間はまるでホットケーキの上のハチミツとバターが熱によって溶けていくような甘ったるい感じだった。雪夜は「男に抱かれることが」弘樹は「男を抱くことが」こんなにも気持ち良いこととは思わなかった。                                                                                            二人の心はケーキの上の苺のように揺れていた。しかし、それは最初のような不安定なものではなくとても心地の良いものだった。                                                                                     雪夜が言った。「二人の子供欲しいね。」弘樹は「俺も」と言った。でも、二人はここはBL漫画の世界ではないことはわかっていた。だから、雪夜は「こんな世界じゃなかったら良かったのに。」と言った。                                                   行為も終わり気づけば夕方になっていた。雪夜は「じゃあそろそろ母親が心配するから。」そう言って弘樹の家を出た。弘樹とゲームしていたら夢中になりすぎて遅くなった、そう言えばいいや。雪夜は帰りながら言い訳を考えていた。一方、弘樹は弘樹の母が作り置きしてくれた夕飯を温めていた。でもその反面、二人は「あの関係は一ヶ月で終わってしまうのか。」と考えていた。多分同じタイミングであろう、弘樹と雪夜は「終わりたくない。」そう呟いていた。                                                                             二人の関係はわずか一週間でもとには戻れないものとなってしまった。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

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