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苺のショートケーキ  作者: 松村かれん
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はじまり

 ここはとある日当たりの良いカフェ。2人の男子高校生がケーキを食べている。一人は茶髪でえくぼがチャームポイント。名前は弘樹。もう一人は黒髪で色白。名前は雪夜。いつもこのカフェで二人はたわいもない話をしている。でも今日はなんだか違うみたいだ。きっかけは弘樹のこんな言葉からはじまった。「俺達、BLごっこしない?」                                                                                      「はぁ?お前、なにいってんの。」「いいじゃん。俺達彼女いないんだしさ。1ヶ月だけ。なぁ、頼む。小学校からの仲だろ!」「それとこれとは訳が違うよ!」二人の押し引きは続き、最終的に雪夜は弘樹の依頼を引き受けることにした。                                                                                    そんなこんな話をしているうちに二人のケーキの苺を取っといた部分は苺の重さで倒れていた。二人ともショートケーキの苺は最後に取っとく派だ。最後に取っとく派にとって苺の重さでケーキが倒れるのは避けられないことだ。それを倒れないように気を付けて食べたり、倒れそうになるのをフォークで支えたりなど意地でも倒したくないのも最後に取っとく派の特徴だ。                                                                        二人とも部活には入っていない。でも、二人で『端っこクラブ』を作った。クラスの端っこにいる僕達。クラスに馴染めない分、僕達で好きな事をやろう。そういう事で二人は放課後、このカフェでスイーツ男子活動をしたり、漫画読んだり、ゲームやったりする(勉強ももちろんやるよ)。雪夜はこの活動にBLという少し変なのが入っただけだ、そう思うことにした。                                                                          店を後にした後、弘樹が言った。「俺達もうカップルなんだから手つなごうぜ。」「うん。いいよ。」雪夜はそう言った。そして二人は恋人つなぎをした。二人はまるで最後に取っといたケーキの上の苺のような不安定な気持ちになった。                                                                          

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