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君頼み  作者: 時雨良明
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コタエ

月の下で想いを伝えるなら

別れを伝えるのは青空の下だった

涙のガラスは二人の手の中で眠って

二人が植えたタネは私の手の中に


星空に向かって分かれ道が続いている

眩しさに心が折れそうで

届かなくていいやなんて

弱音を地面に落としてく


もう見えなくなった二人の記憶

紙飛行機に何を乗せよう

好きを伝える人がいないの


光が届かない場所で夢に縋る

シナプスだけが知っていた

失くしもの






あとがき。

シナプスって言葉を使った詩をもう一個だけ書いた記憶がある。と思ったら僕が考えてた以上にシナプスは使われていた。六個あったよ。

そのうち公開作品はおそらく一つ。「指と手で紡ぐ」の23話「繋がりに気づけないまま」。この頃の忘れることへの恐怖感はすごく強かった。何かをなくしていくのが人生なら、なんてずっと思ってた。壊れていくのが人生のように思う。なくしていくのが人生のように思う。それはまだ変わってくれてないや。

僕って頭の中の意識して思い出せる部分がほんとに小さいんだよね。なんというか感じていることの全てが自分の力では思い出せないこと。だから寂しくて仕方ない。

あとは人の表情を読むのがすごい苦手。声しか聞かないで人と触れ合ってた。ノベルゲーを字幕の方に集中してしまうとかね。意味不明だ。

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