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君頼み  作者: 時雨良明
72/137

生きた

君っていう指先についたままの鳥

小鳥さんはずっと泣いてる

いいことがあるの?悪いことがあるの?

僕には一つもありやしない


死んで生まれての意味は何?

脳が崩れてどうにもならない

絆なんて言葉にすがったら

夢見焦がれでもできたのか


もし思い出のすべてを削除できたなら

何かが変わって何かが壊れる

リセットボタンを躊躇なく押し込む

中古のボタンは故障品

裏側には残念でしたねの文字


記憶がなければ衝動がない

笑えなくたって構わないのにね

どうしてか世界は許してくれない

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