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君頼み  作者: 時雨良明
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虹は約束

泣きながら二人が離れた後

濡れた地面だけが取り残されたまま


写真は思い出を形に変える

命だって死ねば消えるのに


僕は濡れた地面の上

土砂降りの雨が僕らを断ち切って

ずっとずっと立ち尽くしている


雫の意味を探しているのに

ここはもう通り過ぎたはずで


翼が奪った僕らの未来を

濁った瞳で見つめる






あとがき。

僕は夢を探している。音の中に全てがあるんだ。言葉の中に全てがあるんだ。

イメージを大事にしてほしい。言葉は全て後付けだ。少なくとも詩と音楽の世界の中では。自分の心で分類するんだ。好きか嫌いか。大事かそうじゃないか。

そこにひとつコツがあるとするなら。理屈と完全に区別しなきゃいけない。言葉で何も説明しないことを選びとらなきゃいけない。なんて。

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