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君頼み  作者: 時雨良明
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笑顔はそっとしまっておこう

嘘のように明るい空から降る

静かな静かな雨を浴びる

雨音に身を任せたまま

頬を撫でる涙を隠す


泣き声に気づかないまま触れた手

何度も何度も確かめるように撫でた

濡れた指先から伝わったのは

言葉も色もない追憶


知ってる君と知らない君

区別なんてできるはずもない


頰に手を添えて涙と雨をそっと拭う

手に込めたのは仄暗い優しさ

笑顔になんてなれなくていいよと

小さく囁いた






あとがき。

思えば景色すらない二人だけの世界って相当難しいと思うけれど。というか真面目にきつい。

婉曲度みたいなものを考えた時に二人だけって結構直接的なんだよね。これが直接的に見えるまでには長い鍛錬が必要そうだけれど。

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