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ふて寝する恋
瞳と瞳の5センチは僕に君を刻み込んで消えていった
二つの影は一つになって
黒猫と僕はすれ違った
雷が空で鳴いていた
部屋の時計が動きを止めて
砂時計からほんの少しの砂がこぼれた
傷が入ったガラスの中で
ウイルスがそっと頭を撫でた
空から一つ星が落ちた
指先から滴る雫が熱い
シャワーが流された排水口で
髪の毛が詰まって溺れていく
時計型のギロチンが
明日の僕を切り取った日から
僕の眠りは覚めちゃいない
あとがき。
何を思って書いてるのか自分でわかるのって難しいよね。
なんかネガティブなことを言うのもあれだけど君っていう縦串がなくたって良かったんだよね。僕の中では結果的に君と繋がったみたいな。




