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君頼み  作者: 時雨良明
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時計は別れを知らせ続ける

二度と会えないと知ってたって

僕はまた同じ言葉を吐くの

さよならの意味を僕は知らない


人と人が離れていくのに

特別な理由は何一ついらない

何かが欠けた僕の手のひら


ここは無味乾燥な場所

閉じきった時計は二度と砕けない

メトロノームが泣いていた


心音が静かに消えていった

恋を知らない僕の思い出






あとがき。

朝と夜と夕暮れ。青空は別れの空で夕暮れは恋の空。夜は孤独かな。 星空は間違いの象徴。月は君の象徴だった。

だけど僕は空を知らない。見たこともないものだけ描き続けた。言葉は暖かくなんてないね。

『君が死んで 言葉が生まれた』って詩集を読みました。初めて詩集を最後まで読めた。久しぶりに泣けたな。

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