52 暫定政権発足
アルヴィンが主犯格の男と対峙して、男を取り押さえるまでの映像は約1分程度の者だったが、その映像は各局およびインターネットでも、爆発的な勢いで拡散された。
以下、ネット民の反応。
1: 名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:wcKB5BGO0
ディシアス兄貴の動画見た奴ちょっと来い
2名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:wertyuiop
見た見た!カッコよすぎる!
3名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:asdfghjkl
強すぎだろ、あの人何者だよ
4名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:zxcvb56
ウチの国は徴兵制だし、そこで鍛えられたのかな
5名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:edfvbnjko
いやいや、徴兵されただけなら1年で退役だから、あそこまではむりだって
6名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:95rtbvhjkmnj
実はどこかの特殊部隊とかにいたのかも
7名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:loiuhnmjuy
プーチンさんかよww
8名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:34rtgvcrt6y
ギリシャのプーチンw
9名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:345rtfcxt78ik
カッコよすぎて一周回って草w
10名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:4rdc6tgb
昨日まではスカした奴だと思ってけど、今はいっそ抱かれたい
11:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:3wsx4ed
>10 それはキモいw
1:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:5rfv6ytgb
反汚職主義だし、やっぱ兄貴に政権とってもらいたいな
12:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:6gb8jk0ok
禿同
13:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:7yhbnuygf
でもさ、テロリストとはいえ、暴力振るったんだし、逮捕されたりしないかな
1:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:8uhjkiuytgb
それはない。兄貴は取り押さえただけだし、現行犯なら警察じゃなくても逮捕権はある。自由への賛歌党員は全員で他の議員や職員を助けたって話だし、そこにケチつける奴がいたら、そいつらの方が叩かれるだろ
14:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:45tgvvtyujm
それもそうか。安心した。
15:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:3dcgtyhb
ていうか兄貴ってwイッチが信者過ぎて草
16:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:7yhjnbvhj
それなwでも俺も惚れたw兄貴の本買って読んでみる
17:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:5rfytgbnj
兄貴の本はマジでおススメ。特に俺らみたいな失業若年層には、泣けるほど有難い内容。本当にあの人の考えるような政治が実行されたら、失業率はかなり減ると思う。
18:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:bjyrfvbnmk
この国の老害どもは、自分が首切られる前に若者を切り捨てるからな……。若年層の失業率が60%超えてる国なんて、ウチくらいなもんだ
1:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:rfhjikjjhio
そりゃぁ高齢者福祉も大事だがよ、いずれは若者が納税しなきゃいけないんだから、若者の無職を生むのって、どう考えても国家財源的にも損だよな。その辺今の政治家はわかってなさすぎる。
19:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:7yghnkuyu
でも兄貴が大統領か首相になってくれたら、その辺も改善されるかもな。まぁ俺は税金払いたくねぇけどw
20:名無しさん@国民総芸人国家 2055/01/10(月) ID:hyt7uijnbg
>19 やめろw愚民度がばれるぞw
ネットの掲示板をみんなで眺めて、ホッと胸を撫で下ろす。概ね好意的にとられているようで安心した。特に若者からは支持率が急上昇しているようだ。
肝心のアルヴィンは公安とお話ししているので、まだ取り調べは終わりそうにないが、この件は一先ず片付くだろう。
しかし、中東のテロ国家がギリシャに侵攻して来るとは思わなかった。
「そうか? 侵略と言うのは国家が弱ったところを叩くのが最も効率がいいからな。どこかが仕掛けてくる可能性は考えていたが」
と、マルクスは言っていたので、もしかしたらアルヴィンもそう思っていたのかもしれない。
だけど、その対策にアルヴィンが直接口出しをするのは現状難しかったので、グリヴァスにアドバイスくらいはしていたのかもしれないが、こちらでできることは何もなく、視察に時間を当てていたのだろう。
その後事件は一先ず片付いて、ギリシャにちょっかいを出したいEU諸国がテロ国家に国連を巻き込んで釘を刺し、ちょいちょい暴動などは起きているが、なんとか普段通りに戻った。
そして、現暫定政府の首相となっていたグリヴァスと、沢山のフラッシュの中で握手を交わす。
EUが手を回した国民投票で、暫定政権の投票が行われた。これは7月までの期限付きだが、信頼の失墜した与党よりも、自由への賛歌への得票数が圧倒的多数を占めた。
「グリヴァス先生、お疲れ様でした。今後は私にお任せを」
「頼んだぞ。私も早く与党を抜けて、自由への賛歌に入りたいわい」
「7月までの我慢ですよ」
小声でそんな事を話しながら、交代の握手を交わして、二人でカメラに笑顔を送る。
ギリシャ共和国暫定政府大統領、アルヴィン・ディシアスの名前が、全世界に知れ渡った日だった。




