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愛だけが  作者: 島の住人
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sixty and eight



愛を口にするんなら、自ら進んで実行する。身銭を切って人に飲み食いさせる。一枚の物を脱いででも着せてやる。痛みが伴わなければ愛でない。自分にとって痛いのが愛なはず。ヤスダ君だって、これが分からないではない。なんせ、牧師先生に対してブチ切れたぐらいだから。



ヤスダ君は、自ら理解して、納得して、そうやって初めて動くタイプだ。仮に私が牧師先生や井澤らの間違いを挙げて、「これこれだからヤスダ君は楽園を辞めるべき。教会も辞めるべきよ」とアドバイスしたところで、どうせ「俺はいいっす。マヨさんに関係ないっす」みたいな返事が返ってくるに決まっている。泣いて頼もうと、怖い顔をして脅かそうと、そういうのが通じるヤスダ君ではないだろう。そこが彼の美点でもあれば、反面、精神障害から来るのであろう鈍感さ。日ごろ何を考え何を思っているのか、よく分からない。




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