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twenty and eight
マヨを知る者にすれば、これを微笑ましいニュースとばかりには聞けない。
ヤスダ君と現在のような関係におちいる前にも、身をこがす恋の経験を幾度かした。自身が痛みを味わうくらいならまだしも、マヨの愛は、相手にさえヤケドを負わせる威力をもつ。
これは大学三年生の時分、アルバイト先であるラーメン屋の店長に熱を上げた。当時店長は46歳でバツイチ。はじめこそルンルンして面白かったけれども、会いたい時に会ってくれないのが不満になり、朝まだきラーメン屋に無断出勤した。誰もいないのを幸いと、うちでしたためてきた書をカウンターに遺し、睡眠薬を飲んで店の床の上でごろんとなった。




