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nineteen
したがって、言うほど悪人でもなければ、変わってばかりいるわけでもなさそうだ。たしかに優しい一面をも併せ持つヤスダ君なのではある。
実は、白状すると、そういうヤスダ君のかっこいい両面性に、マヨは惹かれた。実に、胸がきゅんとした。
これはまだ二人がデートするずっと前の、ごく馴れ初め談をするのだけれども、ある日のこと、例によってマヨは勤務を終えた。階段を降りて一階の打刻機でガチャン、楽園をあとにしようとした時だ。
シャローム組の扉が開きしな、人が出てくるようだった。マヨが振り返って
「お先に失礼します」
と言いおわらぬうち、
「ちょっと」
と呼び止められる。出て来たのはヤスダ君だった。




