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そう言えばいい
いい歳なのに
ブラックコーヒーが
美味しいと思えなくて
甘ったるいカフェオレを
ついつい頼んでしまう
ブラックと注文する声に
羨ましいような
卑屈になるような
何とも言えない気持ちになる
かと言って
飲めるようになりたいと
思うことはない
好き嫌いとか関係なしに
大人への
階段を上ったと
証明しているようで
飲めない自分が
まだまだだと
外面だけ年月が経って
中身は子供のままだと
言われているようで
我慢したこともある
何の意味もないのに
ブラックとか
カフェオレとか
そんなもの
自分が飲みたいものは
これなんだと
言えばいいだけなのに
誰に何と言われても
これが飲みたいと
言えばいいだけなのに
