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繰り返し
どうして自分にはない
なんであいつにはある
そんなことを考えているから
望むものが手に入らないのに
どんなに打ち消しても
何かの呪いのように
囁いてくる
その度に前を向こうと
目線を上げるけれど
すぐに下を向いてしまう
他の誰でもない
自分の心なのに
弱音ばかり吐いてしまうことを
自然の猛威のように
止めることが出来ない
どんなに防衛策を練ろうと
簡単に崩れてしまう
時間や経験が
乗り越えたと勘違いさせるけれど
何も変わってはいない
それでも受け止めるしかない
少しでも
自分らしくある為に
ほんの小さいものでいい
ささいな理由があれば
生きていける




