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すれ違い
満面の笑顔で
心晴れていた日々
幸せが溢れていた
ずっとずっとずっと
一緒に歩いていける
そう思って疑わなかった
ちょっとずつ
薄黒く染まって
いつに間にか
深い深い深い
真っ暗闇にいた
会えば心底楽しかったのに
今ではもう
顔を見ることも
声を聞くことも
わずらわしい
胸を気色悪いものが
支配していって
どうすることも出来ずになっていく
一緒にいたいのに
つい傷をつけてしまう
そっと触れたいのに
握りつぶしてしまう
大切なのに
怒りをぶつけてしまう
自分で自分が
わからなくなっていく
どうしてどうしてどうして
想いが募るほど
ぶつかってしまうのか
いつ道を外したと
思い悩んでも
答えは出ない
また笑顔で会いたいと
願っても願っても願っても
二度と
叶うことはない




