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非幸福者同盟  作者: 相羽裕司
第一話「思いがけない助力」
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7/一人で

 三時間目の英語の講習が終わり、場はスマートフォンを操作したり、昼食の準備を広げたりする喧騒に一時的に包まれている。午後も講習は続くが、少し長い昼休みである。ジョーはそっと教室をあとにする。


 購買でソーセージが入ったパンを買い、所在無く歩きながら、今日の昼食の場所を探す。高校に入ってからはジョーは一人で食事している。


 最後の大会で敗北し、柔道をやめると決めた時に当時流行っていたSNSもやめてしまっていて、その後は受験勉強に集中した。自然と、特に昼食は一人で簡素に食べるようになった。


 孤独、というほどとは思わない。高校に入った頃から流行り出したSNSはリンクドゥだが、つきあい程度のやりとりをする、友達登録しているクラスメイトは数人いたし、教室でも雑談をふられれば、それなりにこなす。


 ただ高校入学以降のジョーは定期的に一人になりたくなる衝動に駆られ、昼休みとか放課後とか、校内の一人になれるスポットで音楽を聴いたりネットを眺めたりしてることが多いのだ。


 そんな訳で、学校の中の一人でいても居心地が良い場所には詳しい。今日も、そんな場の選択肢の一つである、体育館裏の花壇に向かって歩いて行くのだった。


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