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非幸福者同盟  作者: 相羽裕司
第八話「夢星」(後編)
177/277

177/隠し場所

 ジョー組に遅れること数分。国道に入ったアスミと志麻組は、S市に侵入した最新機の行く先に懸念を抱いていた。


「この方向、やっぱり大白山(おおしろやま)に向かっていると思う?」


 ネット経由の最新情報から総合的にそう割り出した志麻は、意見を求めるというより、判断を仰ぐようにアスミに声をかけた。


 大白山はS市西部の、まだ田園、森、山といった風景が残った箇所にある、標高300メートルほどの山であるが、中腹に神社がある。


「何らかの形で、敵は察知してるという前提で動くべきでしょうね」


 アスミの返答は、戦闘は大白山に到達する前、つまり一般人が多い国道で成されることを決断していた。


 ある理由から二人がまだジョーにも告げていない事柄であるが、二人が守り続けてきた絶対に奪われてならないもの。S市近郊のオントロジカの集積体が物理的に収束している存在、空瀬アリカ作『理想的な人間像』は、大白山中腹の神社に隠してあるからである。

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