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そうめん

掲載日:2026/07/04

梅雨があけて、7月に入った。


「暑いね。お昼ご飯どうするの?」


僕は母親に話かけられた。


「どうしようかな〜??そうめんは??」


「いいけど」


母親は頷いた。


僕は少し嫌々、鍋に水を入れ、コンロの火を付けた。


僕は冷蔵庫の中の薬味を探した。


白胡麻はあるが、ネギがなかった。


僕は、下の冷蔵庫のたなを開けて、にんじんを取り出した。


そうだ、にんじんをすり下ろして入れようと手に取った。


にんじんの両端を切り落として、皮を剥いた。


そのにんじんをすり鉢ですり下ろした。


そうこうしてる内に、鍋の水が沸騰してきた。


僕は、そうめんの袋を探した。


電子レンジの上の段ボールの中に入っていた。


袋を取り出して、袋を開けようとした。


袋は硬くて中々開かない。


僕は力を目一杯入れて袋を開けた。


母親分のそうめんをお湯に入れた。


タイマーを2分にセットしてお湯の中のそうめんをかき混ぜた。


そうめんを入れたお湯は一度吹きこぼれそうになったが、火を緩めて収まった。


僕はそうめんが茹で上がるまで、にんじんをすり下ろした。


ピー、ピー、ピー。


そうめんが茹で上がった。


そうめんを湯切りに入れて、水で冷やした。


そうめんをガラスのお皿に盛った。


僕はそうめんのつゆを器に入れ、白胡麻とにんじんのすり下ろしの薬味を入れた。


母親を呼んだ。


「かーさん、お昼ご飯できたよ」


母親が台所へ入ってきた。


母親が、


「ありがとう」と言いながら、箸を取りそうめんをつゆにつけて食べ始めた。


「味はどう??」


僕は母親に尋ねた。


「夏には、丁度いいわ」


返事が返ってきた。


僕は少し安心した。


僕は今度は父親用のそうめんを湯がき始めた。


僕はあることに気がついた。


そうめんのつゆの残りが少なかった。


どうしよう、父親の分を使ってしまうと自分のつゆがなくなってしまう。


そうだ、父親の分はざるそばのつゆがある事に気がついた。


僕は父親の分のつゆはざるそばのつゆにすることに決めた。


そうめんを湯がき、お湯を切り、水で冷やした。


そうめんをガラスの器に盛った。


そして父親用のつゆはざるそば用のつゆと薬味を入れて、そうめんとつゆをテーブルに置き、2階にいる父親を電話の受話器で呼んだ。


父親が階段から降りてきて、テーブルに座った。


父親は箸を取り、そうめんをつゆにつけてすすった。


少し不思議な顔をしたが、またそうめんを食べ続けている。


僕は流石にバレないと思っていたが、父親の一口目の不思議そうな顔に少し驚いた。


父親が口を開いた。


「そうめんのつゆてどれぐらいあるの?」


僕は、


「あと少し」


と答えた。


父親は黙々とそうめんを食べている。


僕は自分用のそうめんを茹で始めた。


少し吹きこぼれそうになったが、火を緩めた。


ピー、ピー、ピー。


2分にセットしたタイマーが鳴った。


僕は、コンロの火を止めた。


そうめんを湯切りに入れて、水で冷やした。


そうめんをガラスの器に盛った。


「いただきます」


僕は薬味の入ったつゆにそうめんをつけてすすった。


そうめんとつゆと白胡麻とにんじんの味が口の中で広がった。


僕は心の中で思った。


「今日は、7月1日か」と。


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