小説とAI ~作った小説のチェック作業をAI編集者に任せられるか?~
小説とAI ~作った小説のチェック作業をAI編集者に任せられるか?~ 挿絵編
作品そのものの添削その他、編集者代行作業についてはシリーズ内の他作品で触れていますが、今度は生成AIイラストで挿絵を作れないか?というものを試みた話を少し。
PixivやXを見てると、それはそれは美麗なイラストが多々公開されています
絵師さんの作品と並んで、生成AIの作品が増えて来ていて、時々驚くクオリティのものもあったりします。
まあ、たいていがエッチなイラストが多く、そちらは何故か変な漢語もどきが書かれてたりして、意図的なのかAIの限界なのかがはっきりしませんが、少なくとも区別にはなります
逆にそれがなければ、デジタル環境で書いた絵ですよ、と言われれば解からないものも多いのは事実。
そこで、試しにといくつかの生成AIに作らせてみることに。
これらの前提として
・無料である
・Windows11環境で動作する
・生成結果の公開及び商用使用が許可されている
これを縛りとしています。
まず、一番初めに試したのがGrok
そう、Xの付帯機能のAIです。
一応、イラストは生成できる!と威勢よく返事は帰ってきます
なので、条件を入れて生成をお願いしました。
生成は私の作中キャラ「フレイア」
赤いロングヘアーの美人さんで、当初は貫頭衣を着ている設定ですので、いくつか条件を付けました
・赤のロングヘアーをポニーテールで結っている
・ヨーロッパ風の美人女性
・全体的に見て、顔は小さく8頭身モデルのスレンダー
・虹彩は金色
この条件だけで統一生成させました
1つ目は「無料AI画像生成」
サイト名がそのもので、とりあえず条件ぶち込んで生成させました。
赤髪と貫頭衣、どこ行った?
再生成させたら
二人に増えてます。しかも性別以外指定の内容は反映されていません。
小一時間試しましたが、全然だめだったので次に移ります
女の子の出来は可愛いのですが、いかんせん違うキャラが出来上がるのではどうしようもありません。
続いて試したのはCanva。
無料で出来る範囲は制限がありますが、多機能画像処理のWebサイトみたいです
で、出来たのはこれ
いいとは思います。
そう思い、続いて同じ作品の2人目、カホルというキャラの生成に入ると全然だめになりました。
このカホル、いわゆる魔族設定なのですが、テンプレートな魔族の角ではなく「額にちょこっと、2cm程度の角がある」という設定なのですが、それが全然守られません
デカい角で、それを消そうとすると今度は顔や髪型がまるっきり変わってしまう。
最終的に諦めた時点で「角の設定を削除してこれ」
もう疲れ果てました
尚、Grok、コ・パイロット、ChatGPT全てにおいて
「角がある、という設定は宗教その他における問題を回避するために角をはっきり表現せざるを得ない」みたいな回答をしてきます。
これは宗教観が違う西洋のAIを日本語対応している弊害でしょうか
こればかりはどうにもならないので、角を削って出来たのが一番イメージに近く、まともでした
尚、作中の三人娘全てを並べさせて出来上がったのがこれです。
アウラムに羽根があったり、角デカかったりその他何とも言えない設定無視があり、修正すると悪化の一途でした。
ちなみに、一番だと思ったのはこれ
しかし、髪色と虹彩が異なるので再生成させると
こうなってしまいました。
目つきは1つ前の方がよく、色だけ変えてくれればいいのですが
「元データを保持して、それを直すのではなく再生成しなおしている」
と言うことらしく、同じデータとしては再現性や復元性を担保していないそうです。
残念ですが、これは画像処理アプリなんかで調整できなくもありません。
ただ、再現性がないのは困りもので、同じ女神様の「アルテミス」を生成させると
これが再現できなくなりました。
ちなみに、MS Designerで生成させた結果がこちら
イラストのテイストも変わりますが、無料だと制限が凄く、他キャラが作れませんでした、
無料じゃなければもっと作れて、統一感も出るのでしょう。
ただ、金払っても得られる結果が好みでなければ無駄でしかありません。
なので、挿絵生成は一旦休止して、創作の方に注力しています。
わかったこと:
・AIによるイラスト生成は再現性がない
・出来たものを修正依頼しても、修正ではなく「条件を足して再生成しなおす」ので違うものが出来上がる
・チャットのやり取りで分かったが指定がない箇所などは「善意でAIが補足する」
つまり、テンプレートな妖精や魔族の特徴を「勝手に付け加えてくれる」
・同じ生成AIに、同じ条件を入力しても、タイミングや生成AIチャットの状況(立ち上げ直後か、それまで継続して作業していたか、など)で結果が変わってしまう
特に、何か他のイラストを生成していたり、別の作業をしていたチャットでの継続はそれまでの内容を「勝手に反映する」場合がある。
だからと言って、毎回新規チャットを立ち上げ直しても、生成AIのタイミング次第で同じテイストが出るわけでなく、イラストチックだったり劇画寄りだったり、大分かわってしまう。
結論:
無料生成AIイラストは一度出来上がったらすぐ保存。
何度も試して微妙な差がでるのは織り込みしておき、その中から好きな出来のものを選ぶしかない。
現時点での私の判断はこれに尽きます。
だって、挿絵があれば嬉しいけど、工数かけても結果が伴わなければ本文創作に力を入れたいですから。
さて、再度チャレンジするのはいつになることやら。




