目覚め
「んん…」
目をこすり目を覚ます。
もう朝、いや、新時代か。さて、今は何年になったのだろうか。
い大案的などこにデマある部屋のベットから私は起き上がると少し身体を伸ばしながら外へと続くドアへと歩いていく。近づくとドアが横にスライドして自動で開いた。
部屋の外は五メートル四方の何もない真っ白な空間。私はその空間の真ん中まで歩いていき腰掛ける。すると何もなかった所に白いし須賀現れる。
これはこの部屋の使用。どこでも座るように腰を下ろせばそこに椅子が現れる設定にしてある。仕組みとしてはこの部屋に漂わせているナノデバイスが集まって出来ている。
「さてと」
そう一言呟きながら目の前にホログラムウィンドウを出してそれを操作する。私の脳内には党きゅなチップが埋め込んでいて、この施設内のことなら意識するだけで何でも出来る。
「えっと、あれから大体二千年ぐらいか」
目の前に表示される数字を見て呟く。
私が眠り――コールドスリープについてから約二千年の月日が経ったみたいだ。
私、月城まきな。22歳。天才。
稀代の科学者としてその名を世界にとどろかせていた。
世界は争いに満ちていた。所謂世界大戦。それが起きていた。
だから私は逃げた。
色々と面倒ごとが増えてきたから。
地下にある施設で時間凍結を使って、私は眠った。
これで誰にも見つかることなく、世界がある程度平和になるまで待つ。時間凍結はその時に溶けるように設定していた。
「さてと、これからどうするか」
椅子に座りながら今後のことを考える。
眠るまえ、つまり二千年前は戦乱が悪化しすぎてどこもかしこも争いで満ちていた。でも目覚めたということは少なくともこの辺りは平和なはず。
まずはやっぱり状況確認かな。今の世界はどうなっているのだろうか。
この施設の外、というか真上の地上はどうなっているんかは最初に知らなくては。もし人が住んでいたら大変だ。
……そういえば、人類は滅亡してないよね?人が滅んで平和になったとかなら少し悲しいんだけど。まあその時は何とかしよう。
地上にはまずドローンを送る。いきなり出るのはさすがに危険だから。いくら平和んいなったとはいえ、それは世界単位であり小さな危険はいくらでも存在っする。
「それじゃあよろしく」
直径10センチ程度の立方体を送り出す。すべて遠隔操作なのでここから簡単にできる。
暫くするとドローンが地上に出る。この地下施設から大体300キロぐらい。これは二千年前のまま。
良かった。とりあえず池とか湖とか水場ではないみたい。二千年もたっているんだし地殻変動でそうなっても仕方ない。
内蔵カメラから送られてくる情報をホログラムで確認する。
周りは木で生い茂っている。大型の生物はいないみたい。野生の動物とかは怖いからね。
これはドローンの生命センサーで調べた。生命センサ=は生物が発する二酸化炭素などの廃棄物や心音などの生命バイタルを感知するセンサー。いろいろと細かな設定が出来て植物や虫なんかも感知できるんだけど普段はスルー設定にしている。これらまで表示するときりがないからね。
空気も問題なし。空間も安定している。
これなら地上に出ても問題ないかな。
こうして私は新世界を見るべく立ち上がった。