雨暁
10月中旬。午前5時30分。
薄暗いが肉眼でも見渡せる。頼りなく光る電柱。
窓を開け放つ。途端に降っていた水の粒が目の前を掠める。
部屋に侵入していくぺトリコール。
その時ふわりと香るものがあった。いつか嗅いだ、金木犀だった。それは強く濃く、空気の中に飽和していた。
私はそこに溶けた。
全てが寝静まっている。なにものにも邪魔されないこの時間。
至福のひととき、と形容するのは少し違う気がした。
この場に存在するのが至極当然であって、普段が異常なのだ。そう言い表すのがとてもしっくりきた。
私が輪郭を戻すのはかなり後になりそうだった。
才能のある人は私と同じくらいの年齢でも
結果を残しています。感化されました。
動機はそれだけですが頑張ります。
緩やかに活動していきます。
まだまだ世間を知らない若輩者ですが、
応援のほどよろしくお願いします。