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転生公爵令嬢のイチオシ!  作者: キャブ
51/54

51.これからも永遠に1

家族や屋敷の皆がとても心配していて、しばらく学園は休んでいた。


あれからレイ様は毎日お見舞いに来てくれていて、いろいろな話をしている。

イチオシ堂の話をこの姿のレイ様とするなんて不思議な感じね。


「フフッ。それは私もだよ」


「そういえばレイ様、学園祭の時のパネル破りは迷わず『大福』のBを選んでましたね」


「そりゃあ、芽衣ちゃんは大福でしょ?」


「はい。大好きでしたから!でもレイ様が砂まみれになったらとヒヤヒヤしました」


「パネル破りのゲームの後に『こちらこそありがとう』と言っていたのはどうしてですか?」


ちょっと気になっていたのだ。


「あの問題を聞いたときには、芽衣ちゃんがマスコットのことだけじゃなくて、イチオシ堂の和菓子のことも思い出していてくれているんだなと嬉しかったんだ」


「そうだったんですね…」


「そして、私のことも覚えていてくれて嬉しいよ」


向かいのソファーに座っていたレイ様が私の隣に移動した。

私の頬に手を添えて愛おしそうに微笑む。


「次は正式にご挨拶に伺うから…。そうしたら君は私の婚約者だ」


抱きしめられてレイ様の喜びが伝わってくる。


「…はい」


私も嬉しい。

レイ様の背中に手を添える。


「レイ様…。私を、そして、芽衣を見つけてくれてありがとうございました」


「…芽衣ちゃん」


しばらくしてそっと離れたレイ様が私を見つめる。

レイ様の顔が近づいてきた…。

こ、これって!!

もしかして!!

恥ずかしくて俯いてしまった!


レイ様はクスリと微笑んで私のおでこにキスをしてくれた。


「ではまたね、メリィ」


「は、はい…」


赤い顔でソファーにパタリと倒れる。

想いが通じ合ったレイ様は前より雰囲気がとても甘い。

私はそのたびに慌てちゃうけどレイ様が私に合わせてくれている。



「へぇー。そうなんだ」


「ふふふ。良かったわね」


里英ちゃんと早苗様がお見舞いに来てくれた。


「もう学園にも復帰するんでしょ?」


「うん。お兄様が特に心配しているんだけどね。もう体調も戻ったから。学園祭の片付けもできなくてごめんなさい」


「いいのよ」


「あと、アイツは学園を退学してこの近くにもいないし、王都に来ることは禁止されているわ」


里英ちゃんがジャガー情報を教えてくれる。


「もう会いたくもないわ」


「あと、宮本専務の一本背負いも効いていると思うわよ。迫力があったもの!あの可愛らしい顔のレイ・ストライブがこんなに強いんだってことも分かったしね。きっともう大丈夫よ!」


ぼんやりと投げ飛ばされているのが見えていたような…。


「女の敵はマクラナ伯爵家が開発したネットでグルグル巻きにして騎士団に突き出してやったわよ!」


フンッと里英ちゃんが怒っている。


「きつく何重にも巻いてやったから、取れなくてしばらく苦しんだと思うわよ!」


「ヴァリテ様が感心していたわよ」


「いっぱい持って行ったネットを巻きつけるのをヴァリテ様も手伝ってくれたわ!」


「王宮騎士団の新たな武器になりそうね」


早苗様がクスクス笑っている。


「田口さんこそ、メリアのことを大事に思ってくれている友達なんだとフレッド様が感動されていましたよ」


「ふたりとも本当にありがとう」


「イチオシ社の社訓にもあるわよ!仲間を大切にってね」


「そうね。あったわね」


「ねぇ、聞きたかったんだけど、学園祭のゲームでどうしてお団子と大福の問題にしたの?レイ様が答えられないかもしれないのに」


里英ちゃんに気になっていたことを聞いてみた。


「メリアーナのどこが好きなのか聞いてみたら、前世で宮本専務が芽衣のことが好きな理由と同じだったのよ。それで分かったわ」


「え?同じ?」


『両手の手のひらの上で大福を大切そうに乗せて微笑むところ』


「!!」


「って言っていたわよ。でもメリアーナが階段から落ちて保健室に運んだ時もとても心配していたし、愛おしそうに見ていたわね」


「レイ様…」


「きっと以前からメリアーナと前田さんに惹かれていたのね」


「今度宮本専務もお茶会に招待しましょ!」


「ふふふ。そうね。積もる話もあるわね」


「ではまた学園でね!」


「うん。ありがとう」




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