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鳴き箱  作者: くまくまアザラシくん
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それは笑った

うさぎさんのミサンガを書いてから、高校受験があり、いろんなことがあり、、、。久々に書いてみようと思ってまた、書いてみました!! 拙い文章かもしれないですけれど、読んでいただけたら嬉しいです!

それは笑った

 8月26日月曜日、僕はその日、母方の祖父母の家にいた。

 大学が夏休み中であり、タイミングが良かったのだ。

 祖父母の家は、僕の家から遠く離れた、田舎の、農村部のところにあり、飛行機とバスを乗り継いで4時間かかるところにある。だから、昨日の夜、家に着いた時は少し疲れていた。

 現在、両親と祖父母は買い物に出かけていて、家には僕しかいない。

 僕は、3年ぶりに訪れた祖父母の家を、少し見て回ることにした。言ってしまえば、暇つぶしである。

 3年前とは、間取りはあまり変わっていなかったが、内装は大きく変わっていた。というのも、祖母が去年に足を悪くしてしまい、リフォームをした、というらしい。とはいえ、1階だけしかリフォームしていないらしく、2階は3年前となんら変わりなかった。

 懐かしいな、2階に上がって、僕はそう思った。2階は、従兄弟とその両親が3年前には住んでいたけれど、共働きで、従兄弟も社会人になってからは独り立ちしていると、母から前に聞いた。

 2階の廊下に行った時、ふと、思い出したことがあった。

『屋根裏部屋に行ってはいけないよ。はしごから落ちたら危ないからね』

 僕がまだ小さい頃、祖母はそう言っていた。

 屋根裏部屋に繋がるはしごは、2階の廊下の、奥の部屋にある。

 今なら大丈夫なのではないか。そんな考えが脳裏を過った。何故だろうか、とても見たくて仕方なかった。

 結局、僕は屋根裏部屋に行くことにした。

 はしごを上がっている時、僕は奇妙な音を聞いた。ザザザザザ、と、自然に出たと言うよりも、どちらかというとテレビの砂嵐のような、そんな音だ。

 また聞こえた。気味が悪いと思ったが 逆に、その音源を探り当てたい気持ちもあった。

 屋根裏部屋に登り終えた時に気付いたことがあった。この音は、断続的ではなく、絶え間なく鳴っていたのだ。

 そのおかげか、音源はすぐに見つかった。それは、屋根裏部屋の中央にあった、古いラジオカセットだった。

 その音を聞いていると、僕は、どこか違和感を感じた。

 聞いているうちに、その違和感は確証に変わった。    

 このノイズ音に混じって、声のようなものが聞こえた。

 僕は、volumeと書かれたつまみを回し、音量を上げ、その声を聞こうとした。









「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは――――――」

 その声は、気を狂わせるようなその声は、笑っていた。

 それは笑った。

読んでくださりありがとうございましたぁ!!!!!

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