38話
さらなるグダグダ話は置いといて、精霊達の話だが…彼女達には、ある不満があったらしい。
ソレが『プレイヤーとの意思疎通が出来ない』事だった。
「何度も話しかけていたのに、主様も他の異邦人も、誰も返事してくださらナイし」
「お、おう」
光の精霊が愚痴ると、『そうだそうだ』と他の精霊達までもが騒ぎ立てる。
そう言われても分からなかったし…システム的な事だとばかり思ってたし…取り敢えず
「全然気付いてなかった、ゴメン」
と、頭を下げておいた。
その姿を見て『慌てふためく精霊達』と『憤怒の形相のリリーナ』に、玉座の間は混沌となりましたとさ、目出度くない。
体感五分位かな?騒ぎが収まるまでの時間。
どっかのドライアイの人だったら『静かになるまで何秒かかったうんたらかんたら』って言われちゃうよ?
それはさて置き、何しに来たのかと改めて聞くと、精霊達は口々に『契約』と言う言葉を発した。
契約?何処ぞの白い犬だか猫だか分からない未確認生物が『僕と契約して云々…』って騒ぎながらウォーミングアップを始めました。
「君達と契約するとどうなるのかな?例えば精霊魔法が使えるとか?」
「精霊魔法?」
質問したら不思議そうな顔で返されたました。
え、何?精霊魔法ってないの?本当に?マジで?
「精霊達は普通に魔法を使用しますよ」
リリーナに真顔で言われた。
普通って何?って聞いたら、本当に普通の魔法、ゲームで言う各魔法使いが使用する魔法を無詠唱で使えるって事だった。
そんな精霊と契約する意味あるの?って聞いたら
「今まで通り、主様の目と耳になります」
と言われた。
何だよ、目と耳って?!システム的なメッセージでもくれるの?
そんな事を思っていたユウキだったが、彼女達精霊の力はそれ以上だった。
ゲーム内の活躍では、メッセンジャーだったが、リアルになったこの世界では、そのままユウキ達の目と耳になる存在だった。
ただし…
「君達が見聞きした事を教えてくれるって事でいいのかな?」
「そう、そんな感じデ」
「それは、コッチの指示では動いてくれないって事かな?」
「ん〜、気が向ケバ」
「マスター、精霊は気紛れで行動する種族です。余程の高位の精霊でなければ指示は受け付けないかと…」
何か、リリーナが申し訳ないって感じで話しかけてくるけど、それって役に立つの?ってか、ここにいる精霊ってそんなに高い地位じゃないの?
リリーナ曰く、人型の精霊程高位にあると説明受けていたので、てっきり目の前の精霊はそうだと思っていたのだけど…
「彼女達は中位の精霊です。上位に近いですが、まだまだの存在ですね」
「マジかぁ〜」
上位の精霊は、殆ど人間と変わらないらしい。
見た目はエルフらしいが、思考も人に近くなるとの事。
中位の彼女達は、そこまでではないそうで。
「大丈夫ですマスター、彼女達の得た情報は、全て私が管理しますので」
ドンと音を立てて胸元を叩くリリーナだったが、その後ろでは不満顔の精霊達がブーイングをしていた。
ホント、何処でそんな行動を覚えて来たの君達?
後、リリーナが胸元を叩いた際のボヨヨン感が…イエ、ナンデモナイデス、ハイ。




