表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
298/1240

297話


〜〜〜〜〜

そんなニアキスとの会話も無事終わり、夕飯を食べて『さあ、後は風呂入って寝るだけだ〜』っと、気の抜けた感覚でいたユウキだったが、何故か寝室で正座させられて居た。


「いや、なんでさ?!」

「『何で』ではありませんマスター」


目の前には仁王立ちのリリーナ。

その後ろでは、ニヤニヤ笑うエルザの姿があった。


アクスレビオとイシゴリドの二人は、呆れた顔をしながら、それぞれの部屋に戻って行った。

いやホント、何で?!俺、何も悪い事してないよ?


「何故勝手に人間と交渉をしたのですか?」

「ん?交渉?人間ってニアキスの事?」

「そうです、その通りです」


胸の前で腕を組みつつ頬を膨らませているリリーナだが、なんて言うか…うん、本人には悪いけど、迫力が足りない。

ってか、そんなに腕を持ち上げると、最終兵器的なお胸様が強調されて…いや、何でもないです、はい。


「何故、勝手に会われたのですか?それも私達の居ない間に」

「いやほら、タイミングが悪かっただけだし、それ程重要な案件って訳でも無かったから」

「いいえマスター、この場合、まずは詰問から始まり、相手の目的をしっかり聞いた上で、コチラにとって都合の良い時間指定をしなければなりません」

「お、おう…」


リリーナの中のスイッチが入ったのか、『浮遊大陸の王』としての立ち振る舞いなるモノをこんこんと説明された。

いや、そんな大袈裟な…などと言おうモノなら、その何倍もの言葉が返ってくる地獄。


誰…カ…助…ケテ…。


足元の絨毯がフワフワ過ぎたお陰で、足の痺れ等は無かったが、精神的攻めにユウキのライフはゼロ状態。

しかもよく聞くと、何故かニアキスとした会話を全部把握されている状態。


いや待って、何で知ってるのさ君?!

まさか精霊?精霊を部屋の中に放っていた…とか?でも、そんなのは視界の何処にも見当たらなかったような?


「私の手の者が教えてくれました」

「よし、謎が更に増えた!!」


あの場に居たのはエルフが四人に獣人のメイドが二人、部屋の外、出入り口の扉の前にドワーフが二人。

これらとは別に、ベランダの外にも数人のドワーフ達が配置されていたらしい。


この中であり得そうな者と言えばエルフか獣人なのだが…あの場でエルフ達が一切反応しなかった事から獣人?


「………そのような事はどうでも良いのです」


うわコイツ、露骨に話題を逸した。

なるほど、情報元は獣人のメイドだったか…。


あの場に居た獣人と言えば、一人は犬族で、名前は確か…コリーだったかな?

その名の通り、コリー犬顔の獣人だ。


コリー犬のコリーとはこれ如何に…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ