表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/1240

282話


〜〜〜〜〜

夕方、スキルと魔法の件で、リリーナにめちゃくちゃ怒られた。

何でも、平らにしていた平地部分をデコボコにした事がダメだったらしい。


いや、外出するって言ったし、スキルとか魔法とかの練習するって言った時何も言わなかったやん?

今更何故?!


「あそこまでされるとは思ってもみなかったので」

「…………ですよねぇ」


まあ、その気持ちは分かる。

地面には深さ数センチ長さ数メートルの刀傷が残り、草原には巨大な焼跡、更にすり鉢状に抉れた地面とくれば、そうなるよな〜。


ゲ○ドーポーズを取りながら、机の上にため息を落とすリリーナ。

まあ、原因の俺が言うのも何だが、ため息付くと運気が逃げてくぞ?


勿論、そんな余計な事は言わず、お口チャック。



〜〜〜〜〜

翌日、ついに黒い城へと帰る事となった。

リリーナ曰く…


「捕虜返還に向けて、後は返答を待つだけですし、その後も日付や時間指定などを決めるだけですから、マスターは居城へとお帰り下さい」


との事。

なら、エルザと共に帰るのかと思っていたら…


「あ〜、アタシも暫くコッチに居る事になるからねぇ〜。帰るのは相棒とドワーフ、エルフの一部だねぇ〜。あと、メイド達」


話を聞いて驚いた。

この手の話があれば、どっちかが『一緒に』と騒ぎ立てるハズが。


「なんだい、アタシが一緒じゃなくて寂しいのかい?」

「いや、ついに独り立ちしたんだな〜っと思って感動してた」

「相棒、アンタはどの立場で言ってるんだい?」


いや〜、ついつい何か保護者目線になっちまったよ。


そんなやり取りがあったりしたが、朝には用意されていた馬車に乗り込み、帰路の旅へと赴いた。

とは言っても、居城まで半日程、夕方までには到着するらしい。


そんなに早いのか?と疑問に思っていたら、この専用馬車と少数の騎馬隊なので可能なんだとか。

荷物やメイドさん達を乗せた馬車もあるけど?と聞いたのだが、それも問題無いらしい。


そこまで言うならと任せていたら、走り出した馬車の感覚で納得した。

この馬車、軸にスプリングを仕込んでたよ。


それも本格的なヤツ。

もしやと思って考案者を聞いてみたら案の定、異邦人うんえいだったよ。


うん…そうだろうね…知ってた。

アレだよ、この手の転生モノ…転移モノのお約束を全部潰していくスタイル。


流石運営、俺達に出来ない事をやってのける、そこに痺れ…ないし憧れ…は理解から最も遠いうんちゃらかんちゃら。

コレには有名ラスボスさん達もニッコリしやがる事でしょうコンチクショウめ。


結果、もの凄い速度と思った程揺れない馬車のお陰で、日が落ちる前には城に到着しましたとさ。




でも、街道の整備がまだのようなので、余裕が出来たらやろう…うん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ