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279話


気絶から復活すると、そこには心配顔をする獣人の女性の顔が………。

いや、何でだよ?後、顔近いから!!


よく見れば、初期から居るメイドさんの一人。

名前は確か…


「フィアーさん…だったかな?」


ジト目をしていた獣人の女性は、その独特の目を大きく見開くいてコッチを見ている。

そんなに驚く事か?


黒髪黒目のストレートヘアー、前髪は目に掛かるか掛からない位置でのぱっつんカット。

服はメイド服だが、膝下まであるロングスカート。


足元からチラリと覗く靴が、何やら物騒なミリタリーブーツに見えるんだけど…気のせい?

耳の形は、ピンと張った三角形。


うん、これは猫だね。

近所に似た感じの猫が居たけど、その子に似てる気がする。


「君はどうしてここに?」

「……リリーナ様からのめいにより、ユウキ様の警護をしていました」


そう言って背筋を伸ばして頭を下げてくる。

上品で礼儀正しい振る舞いだが、何処か不自然と言うか、白々しいと言うか…何だろう…違和感?


「ユウキ様?」

「あ、うん。いや、何でもないよ」


右手を振って何でも無いアピールをしておく。

よくよく考えればこの娘、リリーナの紐付き、監視役じゃないか。


よし、余計な事は喋らない、うん。


「ところで、ユウキ様は何をされていたのでしょうか?」


何て言うか…グイグイくる娘だね?

まあ、言った所で問題無いけど…。


「やっとスキルの使い方が分かっ…いや、思い出した所だよ。だから。ちょっと試し撃ちしてたんだ」


嘘は言ってない、うん。

思い出した云々は、ゲーム内での仕様を思い出したって話だし、試し撃ちも本当の事だし。


「なるほど、そうでしてか」


うわ〜、アッサリ信じたよ。

そんなに素直で大丈夫か?イー○ックも心配するレベル。


「…」

「…」


何でジッとコッチを見てくるのやら。


「えっとフィアーさん?」

「フィアーと呼び捨てして下さいユウキ様」

「じゃあフィアー、何でコッチを見てくるの?」


直立姿勢のまま、無表情でジッと見てくるフィアーの視線が少し痛い。

眼力ってヤツかね?強いんだよこの娘。

眼力だけで人殺せそうなレベル。


「ユウキ様の監視………いえ、警護をする為です」


いま監視って言ったよね?言い切ったよね?完全に監視役じゃねえかよ!!


「続きをどうぞ」

「いや、どうぞって言われても」

「どうぞ」

「…」


ジーっと見ながら直立不動で立っているだけでもかなりの圧力ががががが…。

これ程の圧を掛けながらも、顔は平然としたメイドって…世の中の紳士を歌ってる人達に、寄ってたかって喧嘩を売ってるイメージ?


などと、変な事を想像してたら余計に睨まれた。


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