表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
263/1240

262話

〜〜〜〜〜

あれから一時間と少し、真っ直ぐ西へと海を横断した事で、アッサリと港町へと到着。

その頃には、捕虜の殆どが目を覚ましていた。


そうは言っても、全員が体の何処かを負傷しており、そのまま放置する訳にもいかなかったので、一旦城へと連れて行こうかとの話になったのだが…。


「いけません、マスター。この者達は捕虜です。それに合った場所へと連れて行くべきです」


っと、リリーナが力説した為、港町の西側に立つ砦へと連れて行く事となった。

実は港町の西側には、城が建ってたりする…名古屋城が。


おーけーおーけー、言いたい事は分かるがちょっと待って欲しい。

これはゲームの仕様上の話しなんた。





〜〜〜〜〜

四年程前、キング·オブ·キングオンラインで大型コラボイベントがあり、その際『色々な国の城を手に入れよう』キャンペーンがあった。

それぞれの国別に、世界的に有名な城が登場し、ガチャを回す事で手に入るイベント。


この時、日本の城シリーズもあった為、『日本マップには日本の名城だ』と、滅多にしない課金をしてまで回した。

その結果、九州の熊本城、中四国の岡山城と今治城、関西の二条城、中部の名古屋城、関東の忍城、東北の会津若松城、北海道の松前城の八つを手に入れる事が出来た。


これらのラインナップは、それぞれの市からの協力によって選ばれた城らしい。

『知名度アップして、もっと観光客を呼び込みたい』との考えの元、歴史的資料など色々な便宜を図ってくれたそうだ。


その為、既に有名な大阪城や姫路城などは、逆に何も言ってこなかったんだとか。

その辺り、何らかのやり取りがあったとの噂話もあったのだが、今となっては闇の中。


そうして手に入れた各城をそれぞれのマップに設置。

出来る限り史実に基づいた場所に置きたかったが、どうにも難しかった為、何故か名古屋城は海の側に建ってしまった。


そもそもゲーム内では、これらの城は防御拠点として使われる為、設置出来る範囲が限られている事も問題だ。

現実世界となった今なら、本来の場所へと設置し直す事も出来るが、それをするメリットも少ない。

結局、妥協した結果が今のコレである。


ちなみに、本拠地としている黒い城よりも、この名城シリーズの方が防御力が高かったりする。




〜〜〜〜〜

「いや、コレはアレだ。外敵からの防御を考えての配置だし。本城は飾りだから偉い人には分からないし」

「何を言ってるんですかマスター?」


不思議そうな目をコッチに向けてくるリリーナ。

いやすまない、ちょっとした言い訳だよ、うん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ