表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
247/1240

246話

〜〜〜〜〜

さて、あれから一時間が経過した。

今の俺、ユウキはと言うと…


「ふむ、中々美味いお茶だなこれは。この島?いや大陸だったか?の原産品なのか?」


傭兵側の代表を名乗る男性と、対面会話しています…何でさ?!


しかもドワーフ達が


「木材が余ってるんで、休憩所でも作りますぜ」


とか言い出して、あっと言う間に四阿あずまやが作られた…と。

そこに座らされたと思ったら、エルフ達がお茶菓子持って来たよ…いやホント、何でさ?!


「いいじゃねえかよ親方、今はどっしりと構えて待ってる時間だぜ」


などと、意味不明な事を言うドワーフ達、そしてやはりの親方呼び。

そのドワーフ達も、それぞれ持ち込んだ木材で椅子を作り、ノンビリとしていたりする。


しっかりとエルフ達の分まで作らされていたが、その後、お茶やお菓子を分け与えられていたので良し…なのかな?

そんな感じで、対面している傭兵達とは真逆のノンビリした状態で、向こうの出方を窺っていた。


状態が変わったのは、ここで待機してから一時間後、丁度今と言う所だろうか。

何やら豪華な衣装を着た人物が、コッチに向かって歩いて来るのが見えた。


この時点で嫌な予感かしていたのだが、まぁ、ジタバタしても始まらないと瞬時に諦めてお茶を飲み干す。

直ぐ様、新しいお茶をエルフさんが入れてくれるんだけど…見た目が中性的だから、何だかドキドキする。


「やあ初めまして、君が彼らを指揮する少年だね?」


いきなり四阿の側に来たのは、見た感じ二十代後半に見える男性だ。

スラリとした手足に、ゆったりとした服を着ている。


無駄な肉は付いていないようだが、戦える程は鍛えていない、そんな感じだ。

最初に話をした傭兵が、すぐ側に立っている。


なるほど、彼が護衛でこの男性が主と言う訳だ。


「そう、彼ら指揮する、この浮遊大陸の主」

「ふむ?」


浮遊大陸の主と言う部分で何やら反応したけど、さて…どう出る気かな?

…っと、構えていたら、勝手に四阿に入って来て対面に座ったよ。


ちなみに、彼を出迎えたりはしていない。

いや、ドワーフ達に指示出したんだけど無視された…おい、俺、君らの主だよね?


対面に座った男性が、ジッとこっちを見て来るので、側に居たエルフにお茶を出すように指示をする。

準備している間、何も会話してこない所が怖いねぇ〜うん。


そして、お茶を眼の前に置かれて一口飲む。

いや、護衛の傭兵が慌ててるけどいいの?


まぁ、毒見もせずに飲み出したら誰でも驚くだろうけどね。

………今度、リリーナの前でやってみようかな?


驚く…よりも怒る未来しか見えないや、うん。

静かな状態で、時間だけが過ぎて行く。


いや、そんな事より早く帰ってくれないかな〜この人達。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ