表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/1380

20話

「コチラになります」


そう言って降ろされた場所は、城の奥に当たる場所。

中庭から奥へと通路を進み、扉を開けて更に左側に伸びる通路を進んだ所。

四角い城の形で言えば、空中庭園とさっきまで居た通路が東側、そこから北側に進み、見張り台へと繋がる部屋、その部屋を左、西側へと向かう通路が今居る場所となる。


あの中庭側の通路と違い、この西側奥の通路は、中庭側も壁になっていた。

オマケに窓も灯りも無い為、通路の中央部分に近付けば近付く程真っ暗闇になる。


なんとか暗闇に目が慣れてくると、目の前の空間に『何かが居る』のが見える。


「んん?!」


目を凝らして見ると、そこに居たのは体長三メートルはありそうな騎士だった。

全身フルプレート、真っ暗闇に溶け込むような黒い鎧が、小さな扉の前に立っていた。

浅草にある仁王像のような感じで、扉の左右に立っている、


思わず口元を押さえて悲鳴を上げなかった自分を褒めてやりたい。

暗闇に薄っすらと浮かぶ鎧姿という物は、やけに恐怖心を煽るモノなのだと思い知った。


「そのゴーレム達なら、今は魔力切れの為、動かないのて大丈夫ですよマスター」


何やら笑いを堪えるような声が聞こえてきたが、あえて無視。

初めて見るゴーレムだったが、今はその事は後回しにし、改めて目の前の扉を見る。


この広く天井の高い通路や左右に立つ全長三メートル級のゴーレムに比べてやけに小さい扉があった。

高さはニメートル程、横幅もニメートルあるか無いかだろう両開きの扉。

今まで見てきた城内の扉より一回り小さな扉があった。


『ゲームの中での指揮所ってこんなんだったっけ?』っと思いながらも、その扉を押し開ける。

目の前に広がるのは、通路以上の闇だった。

完全に光の無い世界、一瞬入る事を躊躇ったが、気を取り直して暗闇の中へと進む。


「マスター、少々お待ちを」


何やら焦った声を上げるリリーナを無視して前に進む。

ゲームをしていた時の記憶から、扉のある場所は、エリアチェンジした際、自キャラが現れる場所…だったと思う。

っとなると、感覚的には五〜六歩程進めば『クリスタル』前に到着するハズだ。


まぁ、今の俺の歩幅では少し手前になるかもしれないが、それでも大凡間違ってはいないハズ。

そう思いながら進んでいると、後ろからリリーナのその声が聞こえた。


「光よ」

「?!」


突然の事だった。

自分の真上に、小さな丸い王が浮かんだ。

思わず『それ』を目で追った次の瞬間、その王が白く発光したのだ。


「うわぁ!!目がぁぁぁー?!」

「マスター?!」


突然の光、それも太陽光並の発光に、両目を押さえてフラついてしまう。

それはそうだろう、今まで完全な暗闇に慣れていた目が、トンデモナイ光量を浴びたのだ。

何処ぞの『大佐』の如く叫び声を上げたとしても仕方がないよね?

ってか、この光量だと場合によっては俺の目、見えなくなったかも?ヒェッ!!


などと考えていたのか悪かったのだろう、フラフラしたまま踏んだ床が無かった…そう『踏み込んだ場所に床が無かった』のだった。

結果は言うまでもなく、両目を押さえたまま、半円状に抉られたような形になっていた床下へと、俺の体は落下していくのでしたとさ。


ゴロゴロと、盛大に音を立てながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ