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151話


少しの間、ぎゃんぎゃんと二人で言い合っていたが、俺の顔を見るとピタリと止まった。

ん、何で?


「ま、マスター申し訳ありません。少々騒いでしまいました」

「あ〜悪い相棒、おフザケが過ぎたってヤツだ」


急に謝りだしたが何で?

首を傾げて、頭上にクエスチョンマークが飛んでいる状態だったが、何故かガルゴースとフェアラスが宥めて来た…俺を。

だから何で?!


「まぁまぁ、そんな怖い顔しなさんなって親方様」

「そうです主、彼女達も悪気があった訳では無いのですから」


どうやら、無言でジーッと見ていた今の姿が、不機嫌さマックス状態に見えたらしい…いや、何でさ?!

不機嫌なんじゃなくて、単純に呆然としてたっていうか、呆気にとられたっていうか、そんな感じだっただけなんだが?


取り敢えず「少々面食らっただけだ」とだけ言っといた。

何か色々言い訳っぽい事言っていたが、ホント、そんな責めるつもりなんて一ミリも無いから。


何とか納得させたが、これはアレだ、夜に俺の部屋に来て色々説明してくるぱてーんだ、うん。

ここ数日で学習したよ俺…。


さて、話を元に戻してもらったのだが、リリーナの元気が一気に下がってた。

いや俺、怒ってないからね?ホント。


「えっと…私がマスターの手を取った後」

「お前だけじゃねえって言ってんだろうが!!」

「エルザ」


さすがにコレ以上のゴタゴタはお断り、っと言う訳で、口出ししてしまった。

あの強気なエルザが『ビクッ』と肩を震わせているのは初めて見た、うん。


「リリーナ、君もだ」

「申し訳…ありません」


はぁ…頼むからそんな事で争わないでくれ。


「落下中のマスターの手を私…達が取った所、突然マスターの手が崩れたのです」

「「「?!」」」


この発言はさすがに驚いた、俺も含めて全員。

いや、それはそうだろう。

いきなり人の手が崩れたと言われれば驚く。


「慌てた私…達は、マスターをそのまま崩れさせる訳にはいかない…と、体を抱え込んだのです」


マジかよそれ?!そんな状態だったのか俺?!

いやでも、体普通にあるし…何故か縮んでるが…。


「私…達が抱え込むと、その腕の中で表面が剥がれ落ち、その内部から今のマスターが出て来た…と言う訳です。そこから先は、私達も城のテラスでマスターと共に気絶していたようです。起きた際は、既に夜だった為、少なくとも半日は過ぎていたと推測します」


なるほど、最初に俺が目覚めた場所、あの空中庭園で彼女達もいたって訳だ。

それにしても体が崩れる…か…。それが本当なら、今の俺の体は一体…。

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