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147話


他のドワーフ達も、それぞれ同じ顔パーツを使わないよう気をつけながら作った結果、個性的な連中に仕上がったものだ。

一部、髭にカラフルなリボン付きドワーフがいるが…彼はまさか…そっち系?いや、自分で作っといて何だが…。


同じように、エルフ達もしっかりと被らないよう設定した。

エルフ一番手のフェアラスは、某有名映画に出ていたスラリとしたエルフの映像を見ながら、出来るだけパーツを選択した。


金髪のロン毛でサラッサラのストレート、スッと通った顔立ちなんてエルフのイメージ通りだよ。

ってか、あの映画俳優さん、改めて見ると凄いとしか言いようがないと思う。


そんなフェアラスに似ないように気をつけながら他のエルフ達を作ったが、う〜ん…ドワーフ程のインパクトが無い。

こう、何て言うか、エルフって全員美形過ぎてて、逆に同じに見えてくる不思議?


よく見ると、目つきやら顔立ちが違ったりするのだが…難しい。

結局、色々なアクセサリー類を付ける事で誤魔化した。

いや、これしか手が無いと思うんだけど?


まぁ、結果的には、ドワーフ達は見た目が個性的な集団になり、エルフ達は着飾ったお洒落集団になった訳だ。

それがそのまま現実(リアルになったものだから…何て言うか、良く似合っているコスプレイヤー集団にしか思えなくなってしまったよ…背の低い髭面オッサン達とロン毛の美形彫りの深い人達の。



〜〜〜〜〜


リリーナの話は終章に入り、ついには浮遊大陸崩壊へと場面が切り替わる所だった。


「その時、マスターはクリスタルを見ながら、力強くおっしゃられたのです。『この地を、あのような下賤な者達には渡せん』と」

「「「おぉぉ!!」」」


いや、そんな台詞言ってないからね?しかも、何で声を作ってるんだ?よりにもよって大○明夫さんっぽくなってんだよ?!

いや、俺ファンだから嬉しいんだけど、そんな『ソ○モンよぉー私は帰って云々かんぬん』的な感じでは言ってなーい!!

そんな感じの台詞を言っちゃったら、浮遊大陸に核…は無いから、広範囲魔法でも撃ち込まなければならないだろ!!

絶対にやんないけど。


さて、問題なのはこの後の話。

俺が、浮遊大陸を崩壊させた後の事だ。


リリーナに説明をお願いしたのも、あの後実際に何があったのかを 現場サイドで知りたいがためだ。

エルフやドワーフ達を楽しませるためでは無い…ハズなんだが、どういう訳か、親睦を深める為の飲み会っぽくなっちまった。

お酒では無く紅茶だけど。


あの時、落下していったハズの俺がどうなったのか。

何故、俺の体が縮んだのか。

この世界に来た最初に聞くつもりだったのが、他の事に気を取られ、ズルズルと先延ばしにしていたのだが丁度良い機会だ。

この場で聞いてしまおう、うん。

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