139話
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朝の七時に起きて朝食を食べ、その後一時間程休憩してから着替た俺。
ってか、八時を過ぎた辺りで、エルフ達が城のエントランスホールに到着していたらしい。
いや、言えよリリーナ?!
その後、俺が会った時間が十時半、一時間以上もエントランスで待たせたって?
何で教えないんだよ?
「約束の時間が十時過ぎでしたからお伝えしませんでした。早く来過ぎたのはエルフ達の不備であり、コチラの知った事ではありません」
いやいや、そうじゃない、そうじゃないんだ。
ってかホント、彼らに対して厳し過ぎやしないか?
ちなみにドワーフ達は、十時過ぎにやって来たよ。
うん、コッチは大体時間通りかな?
「時間より早く来るのが礼儀。あの者達は何を考えているのやら」
いやだから、君は何でそんなに厳しいの?
どんなに聞いても『ニコッ』と笑顔を返すだけで返答無かったリリーナ…解せぬ。
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そんなやり取りが朝っぱらからあったな〜っと思い出しながら歩き、やって来たのは隣の部屋。
現在の場所だが、ココは城の一階西側。
真ん中の吹き抜け部分側に面した通路を通って、二番目の扉を潜った先の部屋だ。
エントランスホールから左右の扉を開き、目の前の通路を歩いた所にある部屋だ。
ちなみに、部屋の中は左右非対照で、この西側は大部屋が四個、東側は、この大部屋の半分程度の広さの部屋が八個もある。
さっきまで居た大部屋は、西側通路の最初の扉だったが、リリーナの説明によると、最初に客人を通して確認するための部屋なんだそうだ。
で、隣にあるコッチは、確認後の客と対面するための部屋。
いや、どの大部屋も二十畳はありそうなんだけど?
後、どちらも調度品が少ないような?
「本来であれば、監視の兵と警護の兵を置きますから」
部屋が広いのは、兵士を部屋中に配置する為だったよ。
って事は、調度品が少ないのって、もしも戦いになった時用とか?
「…」
いやいや、無言で返すなよ。
当たりか?当たりなのか?やっぱ室内乱闘用なんだな?なんで目を逸らす?コッチヲ見ロォォォー!!
さて、隣の部屋に入ると、長机がコの字型に設置してあった。
あと椅子も人数分設置してあった。
リリーナとエルザの分は無かったケド
「ワタシは相棒の護衛だからね」
「座る必要はありませんわ」
お、おう、そうなんだ。
それはいいんだけど…一番奥にあるやけに豪華な椅子はもしかして?
「勿論マスターの席ですが何か?」
やっぱりかよ?!何だよこの宝石ベタベタ付けた悪趣味な椅子は?!
いや、逆に考えるんだ、何処かの超越者様のように髑髏仕立てじゃなかっただけでも…いや、アレはアレで一度は座ってみたい気も…。




