寝取り返し?するわけないだろ?
( ̄ー ̄)ニヤリ
昼休みが終わり、その後もめんどうくさい授業をうけ帰路につく。
そのまま帰っていると、後ろから元親友の声が聞こえてくる。
「おいっ!創英!お前紬ちゃんを泣かせたんだってな!」
あいつはあの後泣いたのか、なんで泣いたんだろうな。
とりあえずテキトーに答えるか。
「ああ、そうだな。それがどうした?」
「どっどうしたって、お前の彼女だろ!?」
演技の上手いやつだ。
「もう彼女じゃない、それにあいつはお前の女だろ?」
「え?どっどういうことだよ..」
あきらかに動揺している...確信犯だな。
「どういうこともない、お前は一昨日紬とセックスしてた、ただそれだけだろ?」
この俺の発言に開き直ったのか聞いてもいないのに語りだした。
「ああ、なんだ...バレてたのか。そうだよ、あいつはもう俺の女だ。」
「あの体は最高だった、調教しがいがあったぜ?」
「そうか、で、言うことはそれだけか?」
「そっそれだけって、悔しかったり怒ったりしないのかよ!?」
「あいにくとそんな感情はみんな捨てたからもう元カノに興味なんぞ無い、もちろんお前にもな」
「ふん、そんな強がりがいつまで持つかな。」
こいつは俺の言葉を強がりと思ったのかそういって去っていった。
夜、光輝の彼女の市香さんから電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
「創英くん、あのね、創英くんの言った通り光輝君、紬ちゃんと浮気してたの...」
「でしょうね」
「うん、悔しいよ創英くん...」
「はあ、そうですか」
「だから私見返したい!だから...ねえ、創英くん...」
「なんでしょう?」
「寝取り返し、しない?」
この人頭沸いてんのか?そういうことしか頭に浮かんでこない。
「は?するわけないでしょ?」
「.........え?」
「そんなくだらない内容で電話かけて来たんなら切りますね」
「えっちょm)
ブツッ
冷静に考えて見ろよ?
寝取ったやつの手垢がついてるやつに欲情するか?
よくそんな小説を見かけるが、だいたいは同情や仲間意識だろう。
そう思いながらスマホの電源を切って就寝した。
読んでくれてありがとです