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第七十二話 高橋悠里はワールドクエストの内容を確認した後、ログアウトする

目を開けると転送の間にいた。


「いらっしゃいませ。高橋悠里様」


「こんにちは。サポートAIさん。もうすぐお昼になるみたいで強制ログアウトさせられちゃうかもしれなくて、その前に新しいワールドクエストの確認をしようと思って」


「『アルカディアオンライン』は強制ログアウトの安全性を確保していますが非推奨です」


強制ログアウトが安全ならば、何の問題もない。

悠里はサポートAIの言葉を聞き流してステータス画面を表示した。

そして『クエスト確認』をタップした。

新たな画面が表示される。



汎用クエスト【NEW】  固有クエスト  ワールドクエスト【NEW】



「そういえばまだ汎用クエストの確認をしてなかった。ま、いっか。後回しで」


悠里は『ワールドクエスト』をタップした。

新たな画面が表示される。



クエスト名 鑑定モノクル狂想曲【NEW】【受注】



港町アヴィラの錬金術師ギルドマスターが『鑑定モノクル』を広めるために敵対している薬師ギルドのギルドカードと引き換えに『鑑定モノクル』の貸与を始めた。

そのため、薬師ギルドのギルドカードを手放すギルド員が続出し、港町アヴィラの薬師ギルドの名声値が下がってしまった。

『鑑定モノクル』は港町アヴィラに広まるのか。

それはプレイヤーの判断次第だ。



クエスト発生条件



100人以上のプレイヤーが『鑑定モノクル』の存在を知る。



クエスト達成条件


紫月30日になる。紫月30日で『鑑定モノクル』の無料貸与期間が終了するため。


『鑑定モノクル』を借りるために薬師ギルドのギルドカードを錬金術師ギルドに預けるNPCとプレイヤーが増えるたびに薬師ギルドの名声値が下がる。

紫月30日の時点で薬師ギルドの名声値が10未満の場合は港町アヴィラの薬師ギルドは閉鎖となる。

その場合、プレイヤーとNPCは港町アヴィラの薬師ギルドを利用できなくなり、港町アヴィラにおいて各種回復薬の価格が高騰する。


紫月30日の時点で薬師ギルドの名声値が10以上の場合は薬師ギルドは存続する。



薬師ギルドの名声値を大幅に回復させるためには紫月30日になる前に港町アヴィラの錬金術師ギルドマスターであるデレク・クレイトンを排除する必要がある。

デレク・クレイトンの排除と見做されるのは下記の二通りである。



Ⅰデレク・クレイトンを港町アヴィラの錬金術師ギルドから追放する


Ⅱデレク・クレイトンの死亡


デレク・クレイトンの排除が確定した場合、紫月30日になる前でも『鑑定モノクル』の無料貸与期間が終了する。



クエスト期間中に薬師ギルドのギルドカードと引き換えに『鑑定モノクル』の貸与を受けたプレイヤー/薬師ギルドの名声値の上昇・下落に関与したプレイヤー/港町アヴィラの錬金術師ギルドマスターの排除に関与したプレイヤーにはクエスト達成後にワールドクエストポイント『WP』が付与されます。


ワールドクエストポイントはリズ、スキルポイントの他、様々な装備品や装飾品、アイテム等と交換できます。


ワールドクエストポイントには交換期限があります。

交換期限が過ぎたポイントは1wp=1リズとして自動変換され、該当プレイヤーのアイテムボックスに、通貨が自動的に付与されます。



「錬金術師ギルドマスターの暗殺も有りなんだ。さっき、話を詰めていれば大量のWP獲得を狙えたかもしれないのになあ」


悠里は愚痴を零しながら画面を消した。

ワールドクエスト『鑑定モノクル狂想曲』は前回のワールドクエストより緊急性が低い内容のようだ。

とりあえず、マリーの家族の生命と財産に危険が及ぶクエストではなくて安心した。


「今回のワールドクエストより借金返済の個別イベントを優先するべきだよね。うん。そうしよう」


悠里は声に出して今後の自分の行動を確認した後、サポートAIに挨拶をしてログアウトした。


若葉月5日 夕方(4時00分)=5月4日 12:00


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