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第二百四十八話 マリー・エドワーズとノーマはパーティー会場でレーン卿の母上と会話する

マリーとノーマはお菓子のテーブルで楽しくお菓子を選んでノーマが左手に持った皿に乗せ、食べて笑い合う。

マリーが皿を持つと両手が塞がってしまうので、ノーマに皿を持ってもらってお菓子を二人で選び、乗せて食べているのだ。

ココアパウダーとナッツが入ったクッキーを食べて、ノーマが口を開く。


「私、木の実が入った焼き菓子を食べたのも、こんなに綺麗なお菓子をたくさん食べたのは生まれて初めてよ。お父さんやお母さん、弟たちにもお菓子を食べさせてあげたいなあ」


「私もっ。私もテイムモンスターの真珠と家族にお菓子を食べさせてあげたいです。でも、食べ放題でも勝手にお菓子をお土産に貰うのはダメですよね……」


「パーティーに招待したお客様には帰りにお菓子の詰め合わせを持ち帰ってもらう予定なのよ。マリーちゃん」


「レイチェル様……!!」


マリーとノーマの会話に加わったのは、レーン卿の母親のレイチェル・レーンだった。

驚いて彼女の名前を口にするマリーに、レイチェルは麗しい微笑を向ける。

レイチェルの側には侍女長が控えていた。

ノーマはよく似た面差しの美女の出現に驚いて目を丸くしている。


「マリーちゃん。そちらのお嬢さんも、パーティーを楽しんでもらえているようでよかったわ」


「はいっ。楽しいですっ。お菓子が綺麗でおいしいですっ」


マリーが元気に肯いて言うと、ノーマもはにかみながら肯く。


「本当に夢のような時間を過ごさせてもらっています。パーティーにご招待いただきありがとうございます」


「それはよかったわ。でも、もう日付も変わったことだし、そろそろパーティーを終了しようと思っているの。あと30分ほどで終了する予定だから、それまで存分に楽しんでね」


「ありがとうございますっ」


「ありがとうございます」


マリーとノーマはレイチェルに頭を下げてお礼を言う。


「可愛らしいお嬢さんたちが楽しそうに笑っている光景は良いものね。この中に私の義理の娘になってくれる方がいるかもしれないと思うと心が弾むわ」


「えっ!?」


レイチェルの言葉に驚いたノーマが思わず声をあげた。

マリーはノーマが驚いた理由を察して、口を開く。


「レイチェル様はレーン卿のお母様です」


「お母様って、母親!? お姉さんじゃないの!?」


ノーマの問いに、マリーは何度も深く肯く。

わかる。わかるよ。そう思うよね……。

レーン卿と同世代にしか見えない美麗なグラフィック!!

そして豊かな胸と細い腰!!

レイチェル様が21歳男性の母親とは思えないよね。驚く気持ちはすごくわかるよ……!!


「あなたたち、貴人の前ではしたないですよ」


ノーマとマリーを窘める侍女長にレイチェルは微笑んで首を横に振り、口を開く。


「いいのよ。グラディス。わたくし、いくつになっても幼いようでいつも夫に『娘時代と変わらない』と言われてしまうの。年相応の落ち着きを身に着けられるように努力するわ」


レイチェル様。それはのろけ話ですか? それとも自慢話ですか……?

マリーは心の中で思わず問いかける。


「パーティー終了までもう時間がないのに、お喋りに付き合わせてしまってごめんなさい。わたくしたちはもう行くわね。最後までパーティーを楽しんでちょうだい」


レイチェルはそう言って、侍女長を伴い、優雅に去っていった。

ノーマはレイチェルの美しい背中をうっとりと見つめながらため息を吐く。


「フレデリック様のお母さんってあんなに綺麗な人なのね。うちのお母さんとは大違い」


そう言った後、ノーマは小さな声で付け加える。


「でも私、うちのお母さんのことが大好きよ」


「ノーマさん。その気持ち、わかりますっ」


マリーはマリーの母親が大好きで、悠里は悠里の母親が大切だ。

マリーとノーマは微笑みあい、そしてパーティーを最後まで楽しんだ。



若葉月26日 早朝(1時34分)=5月9日 23:34


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