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哀愁、郷愁、寂しさと哀しさと受け入れてくれなさと。自分勝手でセンチメンタルでチープな感情を抱いては、今日もむなしく息をする。

作者: 春山 寛太郎

なぜ生きる なぜ暮らす

嫌なことがたくさんある。

しょーもないことがたくさんある。

なぜ生きる なぜ暮らす

そんなことを考える日曜日の夕方。


なぜ生きる なぜ暮らす

生きる意味を考える。

享楽的に生きるのか。欲望を追い求めるのか。生理的な幸せに沈むのか。

刹那的に生きるのか。一生懸命生きるのか。

利他的に、社会を憂い、日本を憂い生きるのか。

己の人生だけを見ていてよいのか。

なぜ生きる なぜ暮らす


目の前の端的簡単な目標をこなすことを人生の目的とするのか。こなす人生。しょーもない。

幸せとは何か。男、女、性、食


性食活動 性色活動 性触活動

活動に向かうぜ日曜日の夜。


酒を飲む。身体中をまわる気持ち良さ。

酒に体を犯される。酒に体を預けて、楽しい世界にトリップストリップ。トリップストリップ。トリップストリップリップサービス、おまんまん。


始まりは終わり。終わりは始まり。

終わりでも始まりでもない、今この瞬間のちょうどいい感じの中に埋没してしまいたい。


神は細部に宿るとはよく言う。細部を大切にしまくって、大枠を捉えられず、ずん。ずん。ずん。ずん。

深酒。


みんな勝手なもんや。勝手に言いたいこと言って、勝手に人のこと評価して、勝手に人のこと決めつける。

みんな勝手なもんや。人がどんな気持ちか知らんと、勝手に求めてきて、その求めに応じないと、レッテルを貼り付ける。

みんな勝手なもんや。もう知らん。人なんか関係ない。おれはおれの人生を歩むんや。おれはおれの人生の主人公や。


そう思いつつ、おれは明日からの1週間、リュックを前向きに抱えて、満員電車に乗り込むんや。


空腹だが酒をかっ喰らう。考えがまとまらない。上手くしゃべれなくなる。人生を肯定的に捉える。性欲が湧く。食欲は湧かない。一生湧かない気がしてくる。前後不覚になってくる。眠たい。とにかく眠たい。あらゆる欲望の中で睡眠欲がマックスになる。あらゆる欲望の中で睡眠欲以外の欲望を考えられなくなる。スマホの予測変換に頼って言語を操るようになる。享楽的になる。眠たい。眠たいけど寝たくない。人生が肯定的になる。人生が楽しくなる。何もしたくない。眠たいけど、寝たくない。お腹グー言うが何も食べたくない。やりたいけどやりたくない。地面になりたい。とろけたい。眠りたい。


女の子とヤりたい。ヤれなくてもせめてキスしたい。キスデキなくてもせめて手ツナぎたい。手ツナげなくてもせめて飲みたい。飲み友達が欲しい。友達には、女の飲み友達がいる。が、おれにはいない。手頃に飲める会える女の飲み友達がほしい。ヤれなくてもいい。たまにボディタッチ出来ればいい。いや、出来ればヤりたい。いや、でも本当にヤりたいのか。ヤれないのにボディタッチに甘んじて飲みに行きたいのか。12,000円も払ってヤれないのに飲みに行きたいのか。何を話すのか。面倒だ。気も使う。ちょっとカッコつけたいと思うのも面倒だ。しこたま面倒だ。家で酒飲んでヌいてた方がましだ。うん、マシだ。

結局今日も、ヤりたいとか、ヤれないとか思って、1人で酒を飲んでヌくだけの人生だ。


孤独を愛し、孤独に死ぬ。

愛する人を愛し、愛する人と死ぬ。

心中。心の中と書いて心中。

孤独を生きる心の中に、孤独との心中はあるのか。


嫌われてはいないけど、好かれていないと思ってしまう心の本質は自信を持てないことだと思う。


認めてくれる人を求める。コンプレックスの塊。人にどう思われるか、人とのステップの違いを比べて、スペックを比べて、ステイタス、スタイルを比べて。落ち込む、嫌になる、落ちる、死にたくなる。


ただひたすら眠い。ただひたすら惰眠を貪りたい。ただひたすらあくびしてうたたねしたい。ふわぁ~ん。


帰省したときに感じる、みんな友達なんじゃないかという思い。安心感。つつまれているような。みんなええ顔しとる。と思う。プリンセスプリンセスを聞いて泣く。

ルーツ、ホーム、アイデンティティを感じる。過去を振り返れば振り返るほど寂しく切ない。


視線を合わせる。知らない人と視線を合わせる。そこから何かがどうではないが、視線を合わせて見る。人を見る。可愛いとか可愛くないではなく、なんとなく好きか、面白いか。顔をただの「顔」として見る。ただそれだけの終電車内。


あるがままの自分のテンションを100%見せたときに、慰めるでもなく、元気付けるでもなく、はぐらかしたり、笑わせたりするでなく、ただただ、そっかー、せやなあと聞いてくれる人がいたらいいなあ。

いいなあいいなあそんな人がいたらなあと思いながら眠る未明。月曜日。

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