プロローグ
「おっ、お姉さん可愛いね、今から楽しいことしない?」
目の鋭い黒髪の男が道行く女性に声をかけていた。ほとんどの女性が聞き流していくのだが何人かは立ち止まり連絡先を交換する。数打てば当たる、男はいつもこういうスタイルだ。
「ありがとう、すぐに連絡するわー」
今日の相手を見つけるもこの男の声掛けは止まらない。そうこの男、女が好きである。
一通り声をかけ終わりスケジュール帳を取り出す、次の仕事の確認だ。
「明後日は山田さんの家か……そろそろ財布の紐緩みそうだな」
そうこの男金が好きである。
スケジュール帳をしまい、時計を確認する。今は16時47分、さっきの女の子との予定は19時からだった。男は周りを見渡し再び女性に声をかけ始めた。大事なことだからもう一度言おう、この男、女が好きである。
「さて、こんなもんか、そろそろ向かうか」
声掛けを切り上げ待ち合わせ場所に向かう。男はスマホで近辺で安いラブホテルを探した。そこそこ安いところを見つけスクリーンショットに収めた。
待ち合わせ場所で女の子を見つけ居酒屋へ向かった。あらかじめ調べておいた安くてそこそこ雰囲気のいい場所だった。
そうこの男意外とマメでドケチである。
「とりあえず生でいいっしょ?」
女の子はそれでいいと答え男は注文した。平日だからか注文から届くのが早かった。男は上機嫌だ。ジョッキを高々に揚げ二人は声を揃えて
「乾杯!」
男は何杯もおかわりしながら女の子を口説いていた、男は普段から饒舌だが酒が入ると通常の3倍となる。男は喋るのが大好きである、特に酒の席だと。
そうこの男酒が好きである。
じっくりと時間をかけ女の子の心の扉を開いたところで居酒屋をあとにしさっき調べたラブホテルへ向かった。
そうこの男これから下の扉を開きにいくのである。
「どうここ、結構雰囲気出るだろ?」
男は女の子にそう問いかけ腕を肩に回しホテルへと入っていった。もう女の子のほうもその気だった。ここまでくればもう俺の勝ちだ。男はそう勝ち誇っていた。
男はじっくりと味わった。女は抱いている時が一番輝く、そこには見栄も噓もない。ただの男と女だけである。
行為を終えシャワーを浴び、着替えをしていると女の子が話しかけてきた。
「次はいつ会ってくれますか」
女の子はすでに男の虜だった。本能なのかこの男を求めていた。すぐにでも次の約束を取り付けたかったのだ。他の誰かに渡したくない、そういう目をしていた。それに対し男は鋭い目をより鋭くし答えた。
「俺は一度寝た女とは二度と寝ない、一期一会ってやつさ、ホテル代これな」
不敵な笑みを浮かべると男は財布から数十円を机に置き部屋を後にした。女の子は唖然として何もできずにいた。
そうこの男、葛城涼は
最低である。
こんな感じで始めてみました
アドバイスなどいただけたら幸いです
更新速度は相当遅いです
よければお付き合いください