決闘大会 一回戦
あれから日にちが流れ、決闘大会の幕開けとなった。
俺は出場の書類にサインをし、Fブロックのナンバープレートを受け取ってから舞台となる冒険者ギルドの裏手、何時もは冒険者達が訓練に使うところに来ていた
この舞台は普段の練習場の上に丸い円の大きな台を置いてる状態で
この台が出場者が戦う場所だ。そして...台から落ちると退場となり失格。台の下には救護班が設置されており怪我をおって退場したものを治療する準備も出来ている
回りを見ると当然ながら沢山の出場者が来ており、観客席は満席に思える
今は王様や王女様が噺をしていた。
それが終わったあとはAブロックのナンバープレートを貰った出場者以外は台から降りて各ブロック毎に容易されたスペースに移動した。
「これより決闘大会一回戦、Aブロックのバトルロワイアルを行う!。では、始めい!」
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そしてFブロックの番になったので俺は台に上がった。
今までの流れを説明すると
今までは死者はゼロ
Bブロックに勇者山崎が出場
勝者は
Aブロックがヤンガ、フラグニル、ボーマン、ラッキョ
Bブロックが山崎、ニャンタ、シャーリ、ヨルク
Cブロックがリンガ、オラング、バナード、スイガ
Dブロックがアイゴ、ムレン、ヌドク、ニーマ
Eブロックがライガド、ツエノ、ズーガー、クロン
だった....
「誰だよ」って感じだがまあ、強いんだと思う。勝ち残ったんだし
それにさ....ラッキョってなんだよ...
らっきょう。じゃん。思わず笑っちまったよ。人の名前にらっきょうとか...親の顔が見てみたいわ
やべ...思い出しただけで笑いが止まらねえ。
山崎の奴もラッキョの名前が出た瞬間吹いてたし
「決闘大会第一回戦Fブロックのバトルロワイアルを行う!」
お、始まるか...気を引き締めないと
右手にサバイバルナイフを左手に短剣を構え...
「始めい!」
の掛け声と同時にバトルロワイアルが始まった
俺は目の前に居た俺に背を向けて誰かに襲いかかっていった奴の頸椎を切り裂き即死させ
そいつが襲おうとしていた奴を通り抜け様に首を切り裂いた。
やっほ。レベルアップ
その後近くで戦っていった奴等に接近しそいつがステップで着地した瞬間に頸椎を切断した即死、いきなり対戦相手が殺されて固まった奴を。手首を切り、武器を無くしてから心臓に短剣を突き刺した
そんな俺に対して後ろから剣を振り下ろして来た奴をサバイバルナイフの刃を飛ばして首を切り裂き、振り返り様に振り下ろされる剣を避けながら回し蹴りを叩き込んで。吹き飛ばした
飛ばされた奴は何人かに衝突しながら地面に倒れ、俺はそれを追いかけ飛ばした奴にぶつかりバランスを崩した奴等を殺していった。そして。最後に蹴飛ばした奴に止めを指した
これで9人か
そんな感じに目の前の奴に集中している奴を狙って不意打ちに殺していき、それを見て固まる奴は即殺し。。対応してくる奴を軽く打ち合ってから糸でバランスを崩さして殺して回った
残りは十人ちょっと。
て言うかその十人ちょっとが俺を囲んでいる現状でもある
「どうしようか....」
全員。俺を警戒しており無闇に突っ込んではない
そして多分俺が突っ込んだら即やられる
皆それぞれで戦っていたが...殺しまくっていた俺を警戒しており危険視たのか共闘して取り囲んでる
戦闘に集中していて俺のFブロックにサバイバルナイフには多分気付いてないので。多分4人は一気にやれる
「けどな.......」
まあ....やるしかないか
失敗しませんように....
サバイバルナイフを飛ばして。対面していた二人の間を通した
「「っ!?」」
そして驚いて少し硬直している隙に糸を操り。片方の奴の首を切り裂き、糸を戻す勢いを使い、もう片方を殺す
そうして死んだ二人の所にサバイバルナイフの刃を戻しながら走り、残り11人の円を抜けると
右に振り返りつつ刃を飛ばし、首を切り裂く、
毎回思うが。本当に凄いスピードで飛んでいくよな。
目にも止まらぬ早さっての言っても過言じゃねえし。
死んだ奴を押し抜けてやって来る奴を戻す刃を使いバランスを崩さしてから。心臓へ一突き、そして蹴飛ばして前から襲ってくる奴にぶつけ、足止め。
後ろから二人係で来るやつらは。横に飛び出して避け、9人から離れた
「はあはあはあ.....」
そろそろ体力がキッツい
9人か....どうするかね?。対処するのは後6人
このまま退場しても良いが.....経験値を逃すのは惜しい気もする。
どうせ、退場したらしたらで警備の奴等に捕まるだろうし。何とか6任を殺し、二回戦に出場者した方が良いだろう
「なーーんとおお!?。Fブロックのバトルロワイアルはまさかの事態が起きました。一人の青年が出場者を殺しまくっています!。大会のルール上問題はありませんし。失格にはなりません、そしてこの大会での殺傷で捕まる事もない!。これまでにもう21人枯れに殺されて居ます。今まで開かれた大会の総死亡数より上となっております。これは酷い。誰か奴を止めてくれええええええ!?」
へえ...凄い事になればなってるんだ。
それに良いこと聞いた....どんなに殺しても。勇者を殺しても犯罪にはならないのか...
「何故殺した?。君ほどの強さなら殺さなくても良かっただろう?」
「.........」
対面してる9人の一人が俺に聞いてきた。
見た目は白い髭が生えたお爺さんだ。でも纏ってる気配、剣の構えかたが他とは全然違い...本物
そして目もだ
そんな人が何故殺す?か....分かってるだろう?決まってるだろ?
「敵は殺す。それが普通だろ?。何処の世界に襲ってくる奴を見逃す奴がいるんだよ。」
「これは大会だろ?。殺しは違反ではないが滅多に起きん」
「あのな。どんだけ甘い世界で生きてきたんだよ。お前ら。敵は殺して当然。それが大会でも変わらない。死ぬかもしれないのなら徹底的にそのまま可能性を潰す。それが当たり前だろ?」
「だがっ!」
「だから。俺は殺す。俺は俺を敵とし襲ってくる奴を殺す。死にたくなけれりゃ。棄権しろよ。襲ってさえ来なければ。俺の戦場に入ってさえ来なければ殺さねえからよ」
「..........」
どんだけ甘い世界で生きてきたんだよ...か
俺も人の事言えないな...争いなんかない平和な世界で生きてきたんだから
「そこまで君を追い詰めた物が何かは聞かんし、私が戦ってたのって聞くことではないだろう。だが!。これ以上君に人は殺させん。皆下がっておれ、私がやる。手出しは無用だ」
そういい、爺さんが前に出てきた。
決闘をしろって事か
舐められた物だな。とは思わない。この爺さんは本物だ
だから。俺も何時も以上に集中する。化け物を殺すために
「なんとおおおお!?。Aランク騎士で、最強老人の二つなを持ち、前回の大会準優勝者でもある。マルク・グリエール殿が青年に決闘を挑んだああああ!?。勝ってくれマルク殿おおおおお」
へえ....準優勝者か....
この人はきっと好い人なんだろう
だが....俺に襲い掛かってくる時点でお前は敵だ...
「殺したくはないが。そんなに言うなら殺してやるよ」
「出来るものなら、やってみいい!」
爺さんは叫ぶと同時にオーガよりも早い踏み込みで近づいてきた。
振り下ろされる剣を短剣でも受け止めようとしたら....剣の方向を高速で変えて横に振るってきた。
後ろに下がりそれを避けるとサバイバルナイフの刃を飛ばしたが簡単に弾かれた
「チッ!?」
「こんなものかああああ!?」
近付いて来るので刃を戻すと同時に死角から狙ったが屈むことで避けられ
屈んだ分踏み込む早さが早まり凄まじい速度の逆架裟切りを振るわれた
何とか短剣での防御に間に合ったが危なかった
この爺さん強すぎだろ...
くっそ...このままじゃ負ける....
攻めて武器失わせないと.....でもどうすれば.....
「どうした?逃げるだけかの?」
「...........」
何となく自分が握っている短剣を見てみると....
ああ....うまくやれば武器を失わせることが出来るな...
これに掛けてみるか....
「では。もう一度行くぞい」
「........」
踏み込んで近づいてきた爺さんは剣を振り下ろした
"ガキンッ"!?と音を立てながら何とかサバイバルナイフの峰で受け止める事が出来た
出来た!?
そしてそのまま剣勢いと手首のスナップを使い自分に剣が進まないように捻ると...
"バキンッ"!?
と音と共に剣がサバイバルナイフと接していた部分から真っ二つに折れた
「なに!?」
剣をいきなり折られ固まった爺さんを俺は短剣でも剣を握っていた手首を切り裂き
タックルを食らわせて覆いかさばると物凄い力で暴れられる中、爺さんの首にナイフを突き刺した
爺さんはビクンッと体を振るわせると次第に抵抗をしなくなり、絶命した。
「はあはあはあ.....」
死んだ爺さんから離れ、回りを見渡すと信じられない物を見た、という感じになっていた
俺は台の上で立ち止まって固まってる奴等に短剣を向けると
「次は誰だ?」
「嘘だああああああ!?。あのマルク殿が敗れたああああ!?。これはいよいよヤバイぞおお。突然マルク殿の剣が折れた事にも驚きだが。あのマルク殿が敗れるとは誰が予期していたでしょうか...ええっと只今情報が入りました。ええっと何々?。あの青年はFランクの冒険者。カスガイ ヤマト...え...ええええええええ!?。数週間前に召喚された勇者の一人いいいいいいい!?」
実況者がそれを叫ぶと観客席もざわついていた
そりゃそうだろう。魔王を倒すために呼ばれた勇者が人を何人も殺しまくってるんだから
「ええっと。彼はハズレ勇者であり勇者としての能力が発現していないので追放され.....何してんじゃあああ国はああああ。どう考えても彼が人殺しまくってんの国のせいじゃないかああああ!?」
実況者の解説を聞いた物は一斉に見に来ていた王様と王女様を見た
それは出場者も
王様と王女様は目を背け騎士立ちに囲まれると直ぐに観客席を後にし...消えていった
「はあ...んで誰が掛かってくるんだ?」
「「「「「「「「............」」」」」」」」
それを聞くと全員が台から降りていった
退場か.....
「ええっと...ヤマト選手以外が退場となったのでヤマト選手は二回戦のトーナメントに出場者決定です。そして人数が足りないので退場したら8人の選手はGブロックのバトルロワイアルを終わりしだい、8人でのバトルロワイアルを行ってもらいます」
Fブロックのバトルロワイアルが終了したので俺は台から降りた
そしてそのままスペースに移動して座ると....山崎が俺の所に歩いてきた
「春日井君」
「なんだよ山崎」
「その.....えっと...何でもない。そのお互い頑張ろう?」
と言い自分のスペースへ戻っていった
多分「あの時はごめん」とか「人を殺すのは止めようよ」とかでも言うつもりだったんだろう
でも、言わなかったって事は自分と戦うときに説得しようとでも思ったのか
それとも...俺に言おうと思ったけど言っても無駄だと思い他に掛ける言葉が見付からなかったかだな
それよりステータス見てみるか...
春日井 大和
16歳
レベル94
職業【勇者】【冒険者】
『ステータス』
MP139/139
STR(179)INT(159)VIT(174)AGI(194)DEX(194)
『スキル』
短剣術
糸剣術
鑑定
気配察知
人殺し
隠密行動
『魔法』
翻訳
生活魔法
「おおおお」
頑張ったかい合ったな。
レベルが27も上がってるしスキルに隠密行動ってのも増えてる
ええっと
気配を消して足音を無くすスキルか....
暗殺用スキルか....多分戦ってるペアを殺すためにこっそり近付いて殺したから覚えたんだと思うけども...
微妙だな....まあ何かから逃げるときには使えるか
こうしてGブロックも無事死傷者ゼロで終わり。Fブロックの残り三名も決まり
決闘大会一回戦が幕を閉じたのだった